AI「OK人間 ホコリを掃除して」　OLが息つく間もなく次々に不幸に直面する漫画「耐え子の日常」－今、そこに潜む不条理編－

　ひとりカラオケを楽しんでいたら、突然、隣の部屋の人が「子供が寝てるんで音量を下げてもらえないですか？」と乗り込んでくる――。そんな日常に潜む理不尽にやたら振りまわされるOLを描くギャグ漫画「耐え子の日常」の新刊が発売されます。

【追記：発売日が3月2日に決まりました】

　「耐え子の日常」は、Instagram（@taeko_ol）で41万、Twitter（@OLtaeko）で16万以上のフォロワーを持つ漫画シリーズ。今年10月にはアニメ化され、現在放映中です。

　主人公のOL・辛抱耐え子は、面と向かって「イヤ」とは言えない性格。その優しすぎる人間性が災いし、理不尽な目に遭ってばかりです。今回は「今、そこに潜む不条理」をテーマに、突如として耐え子に降りかかる理不尽な言動ばかりを集めてみました。

　例えば、耐え子がTwitterを始めたときのこと。フォロワー数は21と、こじんまりとした規模で楽しんでいると、同僚から「偽アカウント」が作られていると指摘されます。驚いて見てみると、偽アカウントは8605フォロワーを抱える、ちょっとしたインフルエンサー状態。いったいなぜ……。しばし考え込んだ耐え子は結局、自らが「ニセモノ」として生きる道を選ぶのでした。「平気平気！」が口ぐせの耐え子、まったく平気じゃなさそうです。

　あるときは病院の待合室で自分の順番を待つ耐え子。どこか体調が悪いのでしょうか。ようやく自分の名前が呼ばれたと立ちあがりかけたら、まったく知らない人が「はい！」と返事。もしかして同姓同名!?　とその女性に確認する耐え子。すると女性は「いえ、佐々木です」と即答。「待つのイヤで、いけるかなぁと思って」と図々しいお言葉。いやいやいやいや、どう考えてもダメでしょ！

　Twitterではさすがに耐え子がかわいそうだったのか、読者から「辛抱耐え子なんて変わった名前､同姓同名おるかw」、「これは本気でイラついてしまった…」と同情コメントが集まっています。

　ことほどさように、耐え子には次から次へといわれもない出来事ばかりが起きるのですが、彼女は冷や汗をたらしつつ、いつも愛想笑いで受け流すのでした。

　単行本が3冊も出るだけあって、当初は憂き目に遭う耐え子をただただ笑っていたであろう読者も、今ではだいぶ彼女の味方です。きっと、ここまで理不尽でないにしろ、誰もが耐え子のような扱いを受けた経験があるからでしょう。

　健気すぎる日々を過ごす耐え子の姿に、読者は彼女と同じように笑顔を見せつつも、心のなかで「がんばれ！」と声援を送っているのかもしれません。

「耐え子の日常」出張連載シリーズ

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