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義母の窃盗癖に怒りが収まらない相談者「万引きを繰り返す義母をどうしても好きになれない」 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(1/2 ページ)

相談者は、自分の問題を義母の万引きに押しつけている?

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 「テレフォン人生相談」(ニッポン放送・月~金曜11時~ 配信)先週のハイライト。今回ピックアップしたのは12月17日(火)放送の今井通子パーソナリティー回。万引きを繰り返す義母のことが好きになれないという女性からの相談。

パーソナリティ:加藤諦三(評論家)、今井通子(作家・登山家)、ドリアン助川(作家・ミュージシャン)、柴田理恵(女優・タレント) イラスト/北村ヂン

いくら止めても自分で買い物に行ってしまう万引き癖の義母

 相談者は31歳女性。夫50歳。長男5歳、長女1歳。同居の義母75歳

 結婚6年目になるが、同居している義母のことがなかなか好きになれないという相談者。よくある嫁姑問題かと思いきや、「そりゃ嫌いにもなるわ」と納得してしまう決定的な要因があった。

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 「一番大きな原因が……主人の母が万引きで何度か捕まってます

 万引きをして捕まった回数は、結婚してからは2回。結婚前を合わせると5~6回。メチャクチャ多いわけではないが、発覚しているだけでこの回数なのだから、裏ではもっとやっているのではと考えるのが自然だろう。

 盗んでいるのはパンや肉など食料品中心。そう高額なわけではないため、今のところ捕まっても注意や罰金などで済んでいるようだが、今度やったら「拘置所に入ることになるかもしれない」とも言われているのだ。

 ……ということで、義母には「もう買い物に行かない」と約束させている。しかし、それでもちょこちょこ買い物をした形跡が見つかっているという。

 「お母さんの万引き事件問題以外、他にはあんまり問題ないっていうか、ご主人も優しいんでしょ?」

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 「主人は優しいですね。私の味方にもなってくれますし、かといって義母のこともやはり『優しくしないと』っていう風には言っています」

 夫も、万引きが発覚するたびに怒ってはいたようなのだが、最近は認知症の症状で万引きを繰り返してしまうケースもあると知って、そのうち病院に連れて行こうとはしているようだ。

 「これは確かではないんですけど、主人が子どもの頃に家の前にパトカーが止まってて、警察が来て、旦那さんがすごく義母のことを怒っていた場面が記憶にあるって言っていたので……」

 万引きで5~6回捕まっているというのは夫と相談者が把握している分だけ。本当はもっと膨大な回数、しかもかなりの長期間にわたって繰り返しているのかもしれない。

感情で窃盗癖を治そうとしても無理

 この日のアドバイザーは弁護士の大迫恵美子。相談者が義母を嫌う“本当の”原因を探ろうとする。

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 「お母さんが嫌いなのは、万引きをするから?」

 「ウソをつかれていることをひんぱんに感じる場面が多くて……」

 義母を買い物に行かせないため、夫が代わりに行ってきてやろうとすると、その時は「いるものなんか何もない」と断る。しかし後になって「だっているものがあったんだもん」と自分で買い物に行ってしまったりと、細かいウソをたびたびつくのだという。

 「その買い物してくるものを見ると、すごく腹が立ってくるんですよね」

 義母は子育ても手伝ってくれるし、基本的には“いい人”とする相談者。しかし義母が買い物をした形跡を見つけてしまうと怒りが止められないのだ。

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 大迫先生は、相談者が夫との関係や自身のことなど、自分が抱えている問題をすべて「万引きをした」という責めやすい口実で義母に押しつけているのではないかと指摘する。

 「毎日毎日パトカーが来るなんていうことじゃないわけだからね。そんなに毎日ドキドキしてなきゃいけない(万引き)回数でもないじゃないですか」

 イヤ、回数は関係なく、義母が万引き癖を持っているって、嫌いになる理由になると思うけどな……。

 「買い物に行かないで一生、生きていけっていうのもね、難しいことじゃないですかね?」

 「ひとこと相談してくれたら、じゃ、私一緒に行きましょうかとか、別の方法だって考えられるんですけども……」

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 「アナタの考えていることもあまりにも極端な気がしてね? その極端な考えにしがみついていて、それに従わないお母さんは一切嫌いだっていう風におっしゃってるんだけど、そういう考え方の持っていき方も正しくないように思うんです」

 相談者自身が、義母を嫌いになった本当の理由と向き合わないと相談の答えは出せないと突き放した。

責めやすい口実で義母に押しつけているのではないか イラスト/北村ヂン
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