1つの番号にカードが2枚 モス、プリペイドカード番号 9647件を二重発行するミス 2500人で重複利用が起きた可能性
対象者には全額補償&500ポイント付与。
「モスバーガー」を展開するモスフードサービスは1月10日、チャージ式プリペイドカード「モスカード」でカード番号を二重に発行するミスがあったと発表しました。同一番号のカードが最大2件発行され、それぞれで入金や支払いができる状態になっていたとのことです。2500人程度が重複利用している可能性があるとしています。
年末年始にカード会員限定のポイント付与キャンペーンを実施したところ、12月31日、実際に使用していない利用履歴があると会員から問い合わせがあり、1月2日にも数件の連絡があったため、調査を開始。カード番号の重複があることが4日に判明したとのことです。
重複発行したのは2019年6月6日以降に発行したモスカードの一部の番号で、9674件に上っています。このうち1286件のモスカード番号で入金や使用の履歴があり、2500人程度の会員で重複利用が起きた可能性があるとしています。
モスカードにはプラスチック製の物理カードと、スマートフォンアプリで利用するデジタルカードの2種類があり、既に製造されている物理カードの番号を、デジタルカードの新規登録会員に付与してしまったことが原因だとしています。「委託先による業務フロー管理の誤りにより発生したものであり、弊社の監督管理の不徹底が原因」との説明です。
この問題で会員の個人情報流出は起きていないとしています。また、重複発行されたカード以外のモスカードはもんだいなく利用できるとのことです。
二重発行した9674件の利用は10日0時に停止。対象者には全額補償した上で500ポイントを進呈し、デジタルカード会員には新しいモスカード番号を付与するとのことです。損金の発生していない同一番号カードを持つ会員の分も全額補償&500ポイントを付与するとしています(詳細は公式Webサイト)。
モスフードサービスは「今件はカードの運営を委託した会社と弊社の確認の不徹底により発生したものです。今後、同様の事態が発生しないよう確認と管理体制を強化し徹底いたします」と謝罪しています。
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