CLIP STUDIOのミステリー「回転が重くなる条件」が判明? 指摘ツイートに「これが原因だったのか!」「謎が解けた」と称賛集まる
同じような現象に悩んでいた人は試してみるといいかもしれません。
イラスト制作ソフトの定番「CLIP STUDIO PAINT」シリーズについて投稿された、“ある考察ツイート”が話題になっています。「クリスタ(CLIP STUDIO PAINT)、『回転ごときが重すぎる』という人と『べつに……?』という人がいて謎かったんだけど、条件わかった」という内容で、クリスタユーザーからは「これが原因だったのか!」「謎が解けた」といった声も。同じような現象に悩んでいた人は試してみるといいかもしれません。
問題となっているのは、CLIP STUDIO PAINTの「回転」機能。投稿された動画を見ればその差は一目瞭然で、片方はスムーズにイラストが回転しているのに対し、もう片方はコマ送りのようなスピードでしか回転できていません。動画を投稿したイラストレーターのrefeiaさん(@refeia)の説明によると、重い方は「Photoshopで保存したり『プレビュー』有効時に保存したファイル」で、スムーズな方は「何もしていないファイル」とのこと。同じ環境でこれだけ差があるとなると、「重すぎる/べつに」と反応が割れるのもうなずけます。
refeiaさんに詳細を聞いたところ、“重さ”の原因は恐らくCLIP STUDIO PAINTの「プレビュー」機能(カラープロファイル※を解釈して表示する機能)にあり、Photoshopで保存すると重くなるのも恐らく、保存の際に自動的にカラープロファイルが埋め込まれてしまう(=プレビュー機能が有効になってしまう)からではないかとのことでした。他にも「ポスター用途などの大きい画像と、Cintiq Proなどの4Kディスプレイ、かつ、ほどほどにズームインした状態」などの条件が重なるとより重くなりやすいといいます。
※カラープロファイル:どんな環境でも同じ色を正しく表示するための規格情報のこと
これを防ぐためには、「開いた後に手動で 表示>カラープロファイル>プレビューをオフにする」のが有効とrefeiaさん。必然的にカラープロファイルはなしになりますが、そこは「今どきカラーマネジメント切ってええんかみたいな話はもう言及しない!」と豪快に割り切っています。まあ、そこはケースバイケースですね……。
ツイートが話題になると、Twitterでは「この解説、すごく分かりやすい!」「謎といた方すごい」「いつも途中からめっちゃ重いのはこれか……」といった反応も。やはり同じような現象に悩んでいた人は多かったようで、原因が分かってスッキリしたという声が多くみられました。また、refeiaさんの後の動作検証によると、プレビュー関連の機能を一度も触ったことがない場合や、一度手動でプレビューを無効にした後は、自動でプレビューが有効になる動作は発生しないことが分かったそうです。
なお、ツイートされている現象について把握しているかどうか、今後ソフト側で対応する予定があるかなど、編集部ではCLIP STUDIO PAINTシリーズを販売するセルシスに問い合わせていますが、ユーザーサポート担当者が不在とのことで、現在までに回答は得られていません。
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