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うそ、だろ!? 「EVスープラ」すげぇ 東京オートサロンでキラリと光っていた「ブッ飛び学生カスタム」大集合【写真37枚】(1/2 ページ)

分かりやすく「本気」なのがすごくいい~。

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 2020年1月10日から12日にかけて開催されたカスタムカーの祭典「東京オートサロン2020」は、かっこいいチューニングカーやド派手なカスタムカー、自動車メーカー発のカスタムコンセプトカーなど多種多様で、本気度も高いクルマが勢ぞろいしました。


東京オートサロン2020でインポートカー部門優秀賞を獲得したNATSの「NATS A90 Spider」。オープンシザードアのGRスープラ風で、ベースはなぜかレクサスSC。さらになぜインポート(輸入車)部門なのかというと、ベース車がレクサスSCの左ハンドル逆輸入車だからっぽい

 中でもその本気度が「来場者をとにかく楽しませる方向」に向いていたと感じたのが「学生カスタム」です。「フフッ! 何じゃこりゃぁぁぁ。スゲーなぁぁこりゃ!!」っていう、純粋に「ぶっ飛んでいるヤツ」「お遊びオモシロ系のヤツ」といいましょうか。ここではそんな、遊び心がキラリと光っていた「ブッ飛び学生カスタム」のマシンをざっと紹介します。

平成のエンジンを搭載した昭和のクラウン! 筑波研究学園専門学校の「TIST CROWN 2020」

 筑波研究学園専門学校が製作した「TIST CROWN 2020」がまず渋い。ベースは1955年から1962年まで販売されていた初代クラウンです。パッと見は旧車をきれいにレストアしたと思わしき車両ですが、エンジンが何だか少し、いや、かなり変わっています。

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筑波研究学園専門学校「TIST CROWN 2020」

何と、平成クラウンのエンジンにスワップされていた

 初代クラウンは、1.5リッターの直列4気筒エンジンもしくは1.9リッターの直列4気筒エンジンを搭載していましたが、TIST CROWN 2020は11代目クラウン(1999年)などに搭載された3リッター直列6気筒の「2JZ-FSE(カタログ値は約220馬力)」を搭載します。また、トランスミッションも5速の同世代ATに変更。古き良きスタイルのまま、パワートレイン/走行性能を壊れにくくパワーもあって扱いやすい(と思われる)現代(に近い)仕様にしました。

 より「現代」を突き詰めるならば、初代クラウンのPHV(プラグインハイブリッド)版、いやBEV(100%EV)なんていう夢のマシンにも期待です。

クルマがパンに変身!?!? 関東工業自動車大学校「KANTO Dream02」

 関東工業自動車大学校は、スバル・サンバーのバンを「パン」にしちゃったカスタムマシン「KANTO Dream02」を出展しました。


関東工業自動車大学校のサンバー“パン”「KANTO Dream02」

分かりやすいパンカーに変化

 KANTO Dream02は「未来の車絵画コンテストで優勝した作品を実車化する」というコンセプトで作られたカスタムカー。再現テーマは移動販売車の「パンCar」です。作品をできる限り忠実に再現すべく、車体になかなかリアルでファンシーなパンのオブジェを軸にしたデザインを採用し、ライト回り、屋根やホイール、ドアミラーにもパンがパパンと装着されていました。もちろん子どもに大人気。

電動カートをちびっ子用消防車に大変身!「NATS FIRE&PRINCE」

 NATS(日本自動車大学校)は、レクサスのオープンクーペ「SC430」をベースにGRスープラ風デザインに改装した「NATS A90 SUPRA」(前述)や、スズキの軽「ラパン」ベースのシャコタンジムニー風カスタム「NATS Easy Camper」など、目立ち度「高」のマシンをたくさん出展していました。

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NATS FIRE&PRINCE

ゴルフカートが消防車に変身

 その中で“異色でかっけぇぇ!”と注目したのは「NATS FIRE&PRINCE」です。FIRE&PRINCEは、千葉県成田市の消防署にある子ども向け“ちびっこ消防車”が経年劣化して困っていたことに応えて製作したというカスタムカーなのだそうです。

 元は何とゴルフカート。でも、“消防車”なのでちゃんと放水も可能。子ども向けであっても、いえ、子ども向け車両だからこその本格派仕様がお見事です。

ド派手ジュークとアメ車仕様のキューブがすごい 日産愛知自動車大学校と日産京都自動車大学校

 日産京都自動車大学校と日産愛知自動車大学校の共同ブースにあった2台もかなりブッ飛んでいました。


日産京都自動車大学校「VISION JUKE」

着物のように、ボンネットの裏まで「粋」にデザインしてあった

 日産京都自動車大学校が出品した「VISION JUKE」は、インフィニティが2014年に発表したコンセプトカー「VISION GT」のイメージやテーマを小型SUVの「ジューク」に落とし込んで実現したそうです。

 スーパーカーのようなシザードア、押し出しの強いフロントフェースに大型ウイングも含めた外装の派手なことといったらもう。しかも裏地(ボンネットの裏)にも艶やかなモミジ模様が施されています。裏地のこだわりは江戸の粋なんて言われますが、VISION JUKEは表面も裏面も派手です。

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 日産愛知自動車大学校が制作した「Z12 Cu-Ba」もベース車がすぐには分かりません。昔のアメ車然とした頑丈そうなスタイルですが、ベースは日産のトールワゴン「キューブ(2008年)」です。車名のCu-Baは、こんなスタイルの古き良きクラシックなアメ車が今なお普通に走っている国「キューバ」をかけたのでしょう。ボディーもにょにょーんと延長されているおかげで、どこを見ても日産・キューブだとは思えない存在感を放っていました。


日産愛知自動車大学校の「Z12 Cu-Ba」

ベースは日産・キューブ。言われてみればリアガラス付近にちょっと面影があるものの、言われなければベース車が何か全くわからない

70スープラをEVにしちゃった福島県理工専門学校「EVスープラ」

 福島県理工専門学校ブースには、かなりキレイにレストアされたと思わしき名車「70スープラ」が置いてありました。


福島県理工専門学校が制作したA70スープラのBEV「EVスープラ」

 ああ、懐かしいな~好きだったな~ナナマルスープラ♪ いえいえ、ボディーのレストアもそうかもしれませんが、肝心な「中見」が全く違います。エンジンからモーターにスワップした「EVスープラ」なのです。

 旧車の完全EV化といえば、ジャガーがマジで名車EタイプをEVにして販売する「E-TYPE ZERO」(関連記事)、最近だと2019年春頃から「これすげー」と話題となっていた1966年製セドリックのEV化プロジェクト「Eセドリック」(OZモータースが制作)などを思い出します。これらのように、街中をすいすい走りつつ、街の急速充電施設でしれっと充電していようものならば「おぉぉぉ! なんだありゃー」と人だかりができそうです。


あるべき場所に、エンジンは、ない

佇まいはとてもEVには見えないが、EVなのでもちろんマフラーも、ない
(参考)日産本社で「Eセドリック」を充電しようとしたら警備員さんに・・・(YouTube/E MAGAZINE)
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