インタビュー

“奇跡の1枚”を「超えたい」――高石あかり、舞台「鬼滅の刃」禰豆子を演じるまで グループの危機から卒業、17歳の覚悟語る(2/2 ページ)

奇跡の1枚から飛躍の年を振り返りました。

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「私のいる意味を感じられた」“奇跡の1枚”

―― もともと女優が夢だったのでしょうか?

高石 そうですね。保育園の時から女優になりたくて、エイベックスのアカデミーに入りました。α‐X'sのオーディションは最初、事務所から声をかけてもらって受けていたのですが、オーディションをしていく中で、AAAさんのライブを見に行く機会があったんです。そのとき、生のパフォーマンスに衝撃を受けて、AAAさんが大好きになり、ダンス&ボーカルと真剣に向き合いたいと思い始めました。

―― 憧れのグループのツアーに同行できるのは貴重でしたね。その際に撮られた1枚が奇跡の1枚として後に話題になるわけですが、当時の反響は?

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高石 当時15歳だったんですが、まず、Twitterのフォロワーが1日で7000~8000人ほど増えて、トータルで1万人くらい増えました。うれしいというよりも、驚きの方が強すぎましたね。


話題になった奇跡の1枚(画像提供:エイベックス・グループ)

 街を歩いていても、私の顔を見て「あっ!」と反応してくださる方がいて……(照れながら)「私、奇跡の1枚の女の子なんだ……!」と実感することが多かったです。橋本環奈さんの前では絶対にそんなこと言えないけど……(笑)。私にとっては大きな出来事でした。

 私を知って、そこからα‐X'sを好きになってくださったという方もいらっしゃって、私がグループに貢献できているのはうれしかったですね。私のいる意味を感じられたし、ありがたいなと思います。

―― あの1枚の存在は大きかったんですね。

高石 あれがなかったら、α‐X'sに自分がいる意味を考えることはなかったと思います。私のいたAチーム7人の中での位置関係や役割、見てくださる方がちゃんといることを知れたので、見せ方などを気にするようになりました。

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―― α‐X'sとして活動する中で女優業もされていましたね。女優を本格的に意識したのはいつごろですか?

高石 女優として活動していきたいと真剣に考え始めたのは、α‐X's卒業となるきっかけができてからです。Aチームは、2018年4月以降のデビューに向けて活動していましたが、それを前にメンバーの1人が「自分の夢に向かっていきたい」とグループからの脱退を決めたんです。そのときに、6人でデビューするか、解散するかメンバーとたくさん話し合いをして、結果、解散を決意しました。

 私の中では、α‐X'sとしてダンス&ボーカルをやりたいという思いもあったんですが、あの7人でやりたかったというのが結構大きかったんです。それがかなわないのなら、続けていくのはちょっと違うのかなと思い、一人一人別々の道を歩むことを決めました。

女優としての覚悟

―― 高石さんは女優の道を選ばれたんですね。別のグループなどダンス&ボーカルを続けるという選択肢もありましたか?

高石 ありませんでした。卒業が決定してから、自分の将来について考えたときに、女優一本でやりたいという選択肢しか思い浮かばなくて、そのまま突っ走って今ここまできたという感じです。

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―― 女優として歩み始めて、ご自身の中でなにか変化はありましたか?

高石 2019年は変化の年で、すごく楽しかったんですが、いろいろなことがあって「楽しかった」だけでは片付けられないくらい激動でした。考えても仕方ないことを一生懸命考えてしまうネガティブな時期もあったんです。でも、4月から女優の部署に入って、環境がガラッと変わったら、私自身の考え方も変わって、以前考えていたネガティブな悩みを気にしなくなりました。

―― 環境の変化は大きかったですね。2020年は舞台「バレンタインブルー」や「デュラララ!!」も控えています。今後の目標はありますか?

高石 2020年はさらに激動の1年になると思っています。私が今考えていることや悩んでいることを、来年の私はきっと乗り越えて、また違う壁にぶち当たっているのかなと思うと、すごく楽しみです。これまでたくさん幸せをもらってきたので、今度は私がみんなを幸せにできるよう、何かを与えられる人になりたいです。

 奇跡の1枚で私を見つけてくれた方々もいらっしゃると思うので、今はあの頃の私を超えたい。ステップアップしていかなくてはと思っています。

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(撮影:こた

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公演概要

タイトル:舞台「鬼滅の刃」

期間・劇場:

【東京】2020年1月18日(土)~26日(日)天王洲 銀河劇場

【兵庫】2020年1月31日(金)~2月2日(日)AiiA 2.5 Theater Kobe

原作:『鬼滅の刃』吾峠呼世晴(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)

脚本・演出:末満健一

音楽:和田俊輔

出演:竈門炭治郎 小林亮太

竈門禰豆子 高石あかり

我妻善逸 植田圭輔

嘴平伊之助 佐藤祐吾

冨岡義勇 本田礼生

鱗滝左近次 高木トモユキ

錆兎 星璃

真菰 其原有沙

白髪 柿澤ゆりあ

黒髪 久家 心

珠世 舞羽美海

愈史郎 佐藤永典

鬼舞辻無惨 佐々木喜英

協力:集英社(「週刊少年ジャンプ」編集部)

一般社団法人 日本 2.5 次元ミュージカル協会

協賛:ローソンチケット

主催:舞台「鬼滅の刃」製作委員会

チケット情報 【チケット料金】S席:9800 円/A席:7800 円(前売・当日共/全席指定/税込)

【一般発売日】2019年12月14日(土)10時

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