インタビュー

【仕事のグチ、聞かせてください】ゲーセン勤務はヤバい客との戦い 「なんだこのアーム! 前と横にしか動かせないじゃねえか!」(2/3 ページ)

マナーの悪さは「ゲーセンを知らないから」。

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「なんだこのアーム! 前と横にしか動かせないじゃねえか!」

 あまりゲームを遊ばない層、という意味ではクレーンゲームもよくトラブルが発生していました。「この機械、全然取れないんだけど!」と文句を言われたり。

―― アームが弱い、とか、配置が悪い、とか。

 いえ。そういうレベルではなくて、クレーンゲームを「お金を入れれば必ず景品がもらえる自動販売機」だと思っている方が一定数いるんです。

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―― それは確かにレベルが違いますね。

 先ほどの「ギャンブルの代替品」という話にもつながりますが、例えばパチスロには一定金額を投入するとボーナスが確定する「天井」のシステムがあります。でも、クレーンゲームはあくまでゲームですから、ギャンブルの感覚でじゃぶじゃぶお金を使っても、腕前が上達しなければ景品は手に入りません。逆に、上達すれば少ない金額でも成功できるわけです。

 もちろん最初はコツが分からなくて当然ですし、「せっかくなら景品をゲットして気持ちよく帰っていただきたい!」と積極的にアドバイスを差し上げていました。ですが、感謝されるどころか「これだけお金を払ったんだから、アドバイスじゃなくて景品をよこせ」と文句を言われたりして……。

―― 中高年の方に多かった?

 クレーンゲームの場合は、若い方も多かったですね。「ワンピース」のハイクオリティーなフィギュアが景品になってから、理不尽なクレームをいただくことが一気に増えた印象です。

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―― 例えばどのようなクレームがありましたか。

 「なんだこのアーム! 前と横に1回ずつしか動かせないじゃねえか!」です。

―― それはメーカーに言ってほしいですね。

 ですが、こうしたクレームはまだマシで、中には「返金しろ!」と難癖を付けておきながら実際は全くプレイしていないようなお客さまもいました。

 あとは転売目的の方ですね。例えば同じ「ワンピース」でもキャラクターごとに人気が違いますから、例えばハンコックばかり持ち去られてしまって、需要の低いフィギュアだけが在庫として残り続けるなんて状況もありました。

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※本記事は取材対象者の声をそのまま記事化したものです。当該業界、職種などの労働環境一般を説明するものではありません。

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