コラム

「ひのとり」デビューで引退へ さよなら往年の新スナックカー「近鉄12200系」を追う(1/3 ページ)

でも、まだ乗れる……! 「狙って乗る方法」も紹介します。【写真26枚】

advertisement
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 新車がデビューすると、見慣れた車両が転属や引退の憂き目にあうのが鉄道の世界です。

 JRグループ以外の大手私鉄で最長の営業距離を誇る近畿日本鉄道(近鉄)に、2020年3月14日のダイヤ改正で期待の新型特急「ひのとり」がデビューします(関連記事)。「ひのとり」は大阪難波と近鉄名古屋を約2時間で結びつつ、とても豪華な車内・質のよい座席ながら意外と安く乗れる特急として大きく注目されています。

photo
2020年3月14日にデビューする近鉄の新型特急「ひのとり」

 そんな華々しい「ひのとり」のデビューの裏で、2020年度に引退を迎えることになった車両もあります。それが今回紹介する「近鉄12200系電車(以下、12200系)」です。

advertisement

 12200系は1969年に登場し、「新スナックカー」の愛称で親しまれた特急車。2階建て車両の「ビスタカー」や近鉄のシンボル「アーバンライナー」のように目立つ車両ではありませんでしたが、縁の下の力持ちとして近鉄特急を支えてきました。

 今回はそんな12200系に惜別の情を込めて、あらためて12200系に“狙って”乗車してきました。

約40年に渡り近鉄特急を支えた12200系

 12200系は特急車12000系の後継車として1969(昭和44)年にデビューしました。製造当初は12000系と同じく軽食などを提供するスナックコーナーが設けられたことから「新スナックカー」という愛称で親しまれました。後にスナックコーナーは廃止され、12221編成以降は”スナックコーナー”なしで増備されています。

photo
1969年の登場以来、近鉄特急を支えてきた特急車12200系

 12200系がデビューし、活躍した1960年後半から1970年代は、鳥羽線(宇治山田~鳥羽)、難波線(大阪上本町~大阪難波)の開業や大阪線の新青山トンネル完成に伴う複線化などにより、近鉄特急のネットワークが拡大した時代です。そのため12200系は8年に渡って合計168両が製造され、以来、縁の下の力持ちとして近鉄特急を支えてきました。

 しかし、2000年ごろから本格的な廃車・置き換えが進みます。そして2020年3月の新型近鉄特急80000系「ひのとり」のデビューに伴う車両転属の結果、12200系は2020年度末までに引退することが決まりました。

advertisement

 では、実際に乗車してみましょう!

「近鉄12200系」フォトギャラリー

photo photo photo photo
       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ごはん炊き忘れた父「いいこと閃いた!」→完成した弁当に爆笑「アンタすげぇよ!」 息子「意味ねぇことすんなよ」
  2. パ・リーグ本塁打王、1シーズンで“激痩せぶり”に心配の声……104キロから別人レベルの姿に「マジで誰?」「どっか悪くしたんか」
  3. 気配のない“カニのたまり場”に買い物かごを沈めて翌日…… 恐る恐る引き上げると“ヤバい光景”「おお!」「感動しました」
  4. 余った毛糸は捨てないで! 四角く編んでいくと……目からウロコのアイデアに「知れてよかった」「素晴らしい」
  5. 浜崎あゆみ、息子の参観日の“全身CHANELコーデ”を反省 「消えたいぐらい恥ずかしかった」「完全に間違えた」
  6. 「これは便利ですね!!」 洗濯バサミとS字フックの“予想外の使い方”が340万表示 目からウロコの活躍シーンに「参考にします」
  7. 30年以上前の製品がかっこいい ソニーの小型ラジオのデザインが「すごい好き」「いまでも通用しそう」
  8. 無印良品の590円“お風呂アイテム”が「全人類ぜったい買うべし!!」 ガチな名品に「欲しすぎる」「私も使ってます!」と590万表示
  9. 娘に抱っこされている“小さな柴犬”が6年後…… 当時を再現した姿に「たまらん」「飼い主さんと同じ顔してる」
  10. そうはならんやろ ドレスを着たかわいい女性の塗り絵、プロが模写すると…… 予想外のできばえに15万いいね「天才の所業」「どうしてこうなった?」