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定年退職後、生活費を妻に渡さず好き勝手に金を使うDV夫「早くしないと退職金なくなっちゃうから!」 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(2/2 ページ)

「は、はやく逃げて……」と言いたくなる相談。

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 ただ、大迫は相談者の離婚に対する本気度に疑問を持っているようだ。

 「ご主人への憎しみとか恨みをね、たくさん募らせていらっしゃるんだけど、それがひとつのアナタのね、代償行為みたいになっててね」「ちっともそういうことでは解決しないじゃないですか?」

 夫への悪口のひとつも言いたくなる気持ちはものすごく分かるが、言って満足するよりも、まずはこの生活から逃れるために自分が何をすべきかを考えないといけない。

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 「弁護士の話をした時も、なんとなく上の空ですよね。弁護士のところへ行く話よりも、ご主人が憎らしい話の方が重要になっちゃってますよね」

 「はい、それは自分でも分かってるんですけども」

 「そんなの何の意味もないですよ。ご主人ってそういう人なんだから。なおらないしね、絶対反省なんかしないし、絶対アナタにお金くれないですよ」「お金がないから(家を)出られないって言ってるけど、今、そこにいてもお金くれないんでしょ? じゃあ同じじゃないの?」

 ただ、相談者の抱えている問題はそれだけではなかった。30歳を過ぎて仕事もしている娘たちだが、生活費として月に5000円しか入れていないという。それでいながら実家に寄生し、食費等を母親の収入に頼っているのだ。

 「アナタの今の苦境の大半はね、このふたりのお子さんのせいもありません? 少なくともお父さんが10万円入れなくなった時にね。娘さんふたりが5万円ずつ出せばそれで足りてるわけでしょ」

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 「『こんな親にお金なんか出したくない』っていうところもあるっていうか、なんていうか……」

 「そんなことを言いながら、なぜこの家にいてね、苦しんでいるお母さんのお金でご飯食べてるんですか!」

 今の若者の収入レベルを考えると「5万円ずつ出せば」と簡単に言えるほど気軽な金額ではないと思うが、それにしても困窮している母親を間近で見ているなら、もうちょっとどうにかしようはあるだろうに。

 暴力を振るう父親への憎しみはもちろん、その暴力から守ってくれなかった相談者に対する複雑な感情もあるのかもしれない。

 「夫への恨み辛みは分かりますが、問題は夫だけじゃないですよ。お子さんたちは、ちょっとここでいったん切ってしまうことも考えていいんじゃないですか?」

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 涙声になる相談者へ今井通子が声をかける。

 「ちょっと、泣いてる場合じゃないんだけど。早くしないとご主人の退職金なくなっちゃうから。急いでやってくださいね」

 「こんなにがんばってるのに、何でこんな目に遭うのよと思うのが……」

 「がんばってないんですよ。結局、アナタは全然戦ってないのよ、ご主人に依存してんの。ホントにがんばりなさいよ!」

 長年暴力を受け続けたDV被害者が、加害者と共依存のような関係になってしまうというのはよく聞く話。相談者はその上、娘たちとも共依存になっているのではないだろうか。

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 テレフォン人生相談をガス抜きの場にしないで、早く行動に移して夫から逃げ出して欲しい。

これまでの「テレフォン人生相談」


母親から虐待を受け続けてきた相談者が訴える「母は人をふたり殺しているんです」!?
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