インタビュー

何年も治らない“心の風邪”、「治る力」を感じるための自傷行為 エッセイマンガ『うつを甘くみてました』 作者インタビュー(2/3 ページ)

双極性障害の闘病生活を当事者/家族視点で描いたエッセイマンガシリーズ。本編を一部掲載

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『家族もうつ甘』 #2 薬も作用もわからないことだらけ

『家族もうつを甘くみてました』

その他の収録エピソードは、ぶんか社のスマホ向けマンガ配信サイト「よもんが」に掲載。また、同社Webサイトの商品ページからも試し読み、購入できます

調べても分からない「本人やその家族がどうすればいいか」

ブリ猫。両親は「これは根本的な治療ではないのでは?」「この病院は大丈夫なのか」と心配して、病院や病気、薬のことを調べてくれたそうです。当時の私は知りませんでしたが、父は自分の人脈をフル活用して精神科の先生などに話を聞いたり、薬についての文献をプリントアウトしてひたすら読んだりと情報収集していたと聞いています。

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 ただ、あのころはうつ病、双極性障害などが今ほど一般的ではなかったんですね。だから、病気についての説明など医者視点の情報は出てくるものの、「本人やその家族がどうすればいいか」という情報は断片的な口コミくらいしかなくて、完全に手探り状態だったそうです。

―― 結局、ブリ猫。さんの状態が改善するまでには、どれくらい時間がかかりましたか?

ブリ猫。:この後、病院を変えて今の先生に出会ったり、そこで診断がうつ病から双極性障害に変わったり、「この薬、効かないなあ。量を増やしてみよう」「これもダメだなあ。別の薬にしてみよう」と試行錯誤したり……とやっていく期間があって。

 漫画が描けるくらいまで改善するのに、だいたい7~8年かかりましたね。

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