動く「鉄人28号」を卓上サイズで再現! パーツから自作、PC制御でガオー!! っと動くギミックがすごい
重量感がたまりません。
鉄人28号をパーツから手作りし、卓上サイズで再現した猛者がTwitterに現れました。フォルムの再現度もさることながら、PC制御で歩き、パンチを繰り出し、両腕を上げて決めポーズをとるギミックがすごいっ!!
製作者は「小学校からの夢だった」と語るミュミュン大佐(@myumyun2015moko)さん。「鉄人28号」(2004年版アニメ)をイメージして動きをつけ、重量感あふれる鉄人を実現しました。
足の運びから拳から何から、所作の1つ1つが重い鉄人の姿は、「ガオーと震えるのがすばらしくかっこいい」「まさしく“よみがえる正太郎”!」「ブラックオックスと組み合う姿を夢見てしまう」と大好評。この鉄人をいかにして組み上げたのか、ミュミュン大佐さんに詳細を聞きました。
実写映画版を見て「今の技術で作れそう」と思い立つ
―― 鉄人の製作期間はどのくらいでしょう?
ミュミュン大佐 製作期間は約1カ月半です。卒業研究が終わって、大学生活最後の期間で何ができないかと思い立ち、設計を開始しました。3Dプリンタは大学の設備を借りましたが、モーター、コード、基盤などは全て自費で製作しました。全体のコストは5万円程度です。
―― 特に苦労した部分、こだわった部分は?
ミュミュン大佐 設計の際、2004年版アニメの設定資料集をモーターが入るサイズに拡大して印刷し参考にしたのですが、元がイラストですので、立体化の際に見え方が変わってしまうことに悩みました。そこで、全てを寸法通りに作らず、原作と同様に見えるようアレンジしたのが、苦労した部分であり、こだわった部分でもあります。
―― 小学校からの夢とありましたが、なぜ鉄人28号を作ろうと思ったのでしょう
ミュミュン大佐 好きになったきっかけは、大の鉄人28号ファンだった父と、2005年に放映された実写映画版の影響です。その当時小学4年生だった私は、テレビの予告に映る鉄人28号を見て、「あ! お父さんが好きなロボットだ!」って興味が湧いて映画を見に行ったんです。
この映画は派手な戦闘シーンもなくCGも微妙で、世間の評価は良くないのですが、逆に当時の私にはそこに「鉄人は今の技術で作れるんじゃないか」というリアリティーを感じ、とてもひかれました。
そこから私は父よりも鉄人28号にハマり、大学のロボットサークルでロボット製作を学び始めました。大学が鉄人28号を研究しているのもあって、最初は違うロボットを作ろうと、鉄人の次に大好きだった「メタルギア REX」に決め、基礎を学びながら3年かけて作り上げました。
そして4年生になり、いよいよ研究室で鉄人に関われるようになったのですが、研究の方向性が「原作の再現」ではなかったため、ファンとしては造形等に不満がありました。そこから「これこそが鉄人28号なんだ」というものを作りたくなった結果が、今回の作品です。
こうして、幼い頃からずっと大好きだった鉄人28号を作り上げて、夢がかなった瞬間は本当にうれしかったです。いつか、兵庫にある実物大の鉄人28号と並んで写真を撮れたら、もう思い残すことはないなと思っています(笑)。
画像提供:ミュミュン大佐(@myumyun2015moko)さん
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