「ミニシアターを救え!」プロジェクト 「カメ止め」上田監督や「万引き家族」是枝監督などが署名呼びかけ
補償なき自粛でミニシアターに閉館の危機に。
新型コロナウィルスの感染拡大による上映自粛で、閉館の危機にひんしているミニシアター(小規模映画館)を支援するためのプロジェクトが始まりました。著名な映画監督や脚本家、俳優が、緊急支援を求める要望書への署名を呼びかけています。
有志の呼びかけ人や賛同者らによる「SAVE THE CINEMA」プロジェクト(@save_the_cinema)は、ミニシアターなどに対する緊急支援を求める要望書を作成。「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督や「万引き家族」の是枝裕和監督、俳優の安藤サクラさん、柄本明さんなどが呼びかけ人に名を連ね、「Change.org」で賛同者を募っています。署名は映画の制作、配給、上映など映画に携わる人だけでなく、一般の人も参加可能。
「SAVE THE CINEMA」によると、映画館の集客は新型コロナウィルスの影響で30~50%以上減少。3月26日のイべントや不要不急の外出の自粛要請以降は集客80%減や観客ゼロで上映した映画館もあったとのこと。映画館や上映事業者は、経済的補償がない中で、感染防止のため自主的な運営や活動の休止を迫られており、今の状態が6月まで続くと、夏までに多数の映画館が閉館しかねないという厳しい状況にあるといいます。
要望書では自粛要請・外出自粛要請、時短営業や客席数を減らすといった感染拡大防止対策により発生した損失の補てんと、終息後に集客を回復させるための広報、ゲスト招へい、特集上映などのイベントに対する支援を求めています。
今後は署名、政府への要望書のほか、クラウドファンディングなどを利用し支援につなげていく予定。また、ミニシアター支援のために設立された「ミニシアター・エイド基金」(クラウドファンディングサイトを4月中旬公開予定)とも連携し、困難を打開していきたいとのことです。
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