自撮り映像で作ったポカリの新CM「NEO合唱」がエモい 集まって撮影する予定を急きょ変更
自撮りだけど「合唱」。
外出自粛の輪が広がる中、出演者たちの自撮りによる「合唱」CMが元気が出ると好評です。
話題となっているのは、ポカリスエットの新CM「ポカリNEO合唱」篇。再生を始めると、生徒が1人しか映っていないので、合唱……? と一瞬不思議に思えますが、1人が歌い出すと、そこへ次々と他の生徒たちの声がかぶさり、次第に合唱となってそれぞれの映像に切り替わっていく斬新なスタイル。
皆音楽に合わせて踊ったり楽器を弾いたりと、自由に合唱に加わっていくのが楽しく、また自撮りにより各自の表情も生き生きと伝わってきます。撮影に参加した生徒は総勢98人!
最後は「渇きを力に変えてゆく。」というコピーの後に、出演者の映像を何十もの小さなワイプに分割して、画面いっぱいに表示。全員が一斉にベランダや庭先からカメラを空に向け、きれいなモザイク模様の青空を映し出します。
重苦しいニュースが続く中で公開されたこの動画に、Twitter上では「おしゃれでかっこいい」「2020年春の中高生の置かれた状況を極めて的確に表現した見事な映像作品」「かっこいいし、なんだかちょっと泣けました」「最っ高のCM」と絶賛を呼びました。
一方で青春オーラがまぶしすぎるといった反応や、「逆に『そこまでして人間はつながらねばならないのか』と思った」という意見も。いずれにせよ、この時期に強く感情を揺さぶる作品には違いありません。
担当者に取材したところ、当初は多くの中高生が集まる撮影を3月中旬に予定していたのだそうです。企画自体は2019年秋から始動しており、ブランドメッセージである「生命力」を、「渇きを力に変えてゆく。」というコピーで伝えるべく進行していたとのこと。
それをコピーや、「自分が楽しいと思うことを自由に表現し、共に歌う表現する」といったNEO合唱のコンセプトはそのままに、急きょ自撮り撮影にシフトしたのだそうです。
新学期、本当は直接集まって歌いたいところのはずですが、離れていてもちょっとしたアイデアで「合唱」はできる。わずかな修正期間にもかかわらず、明るく完成度の高い映像に仕上がっているのがすごいですね。
ちなみに、制作過程の記録のため、例外的に8人の出演者にのみ最小限のスタッフが同行。CMに挑戦するバックストーリーを「ポカリNEO合唱 ドキュメンタリー完全版」篇として、大塚製薬の公式YouTubeチャンネルで公開中です。なお、その8人のパートについても、CM用に撮影された映像は全て生徒らの手によるものだったとのこと。
また、4月20日からはTikTokを使った「NEO合唱メンバーの募集」も開始しています。応募条件は中学・高校・専門学校・高等専門学校・インターナショナルスクールのいずれかに在学していること。詳細は募集ページを確認してみましょう。
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