岩手のゲーセンによる“環境音”を生配信する試みにゲーマーたち集う　配信に対する思いなどを聞いた

　岩手県奥州市にあるゲームセンター奥州テクノワールド（＠technotectec）が、外出自粛に伴いユニークな活動を始め注目を集めています。営業中の店内の“環境音”を、YouTubeで生配信しているのです。ああこの音……たまんねえ……。

　4月20日、21日と2日続けて配信し、20日のアーカイブ動画はすでに8万回近く再生されるほどの人気に。配信開始時の「自宅自粛の辛さが耐えられなくなった時、BGMとしてお使い下さい」というツイートは、2万回以上リツイートされています。

　配信はゲームセンターの環境音が流れ、黒背景に「SOUND ONLY　ゲームセンターの環境音をお楽しみください」とだけ書かれたシンプルな画面。しかしチャットには「助かる」「落ち着く」「ありがたい……」とゲーセンファンたちの声が多数寄せられています。

　外出自粛で大変な状況にあると思われるゲームセンター業界。現在の状況や配信に対する思いなどを奥州テクノワールドに話を聞いてみました。

――　現在の営業状況を教えてください。

奥州テクノワールド：新型コロナ以前から厳しいのでいつ潰れてもおかしくない、という状況で頑張っています。

――　新型コロナウイルス感染拡大に伴い客足はどう推移していったのでしょうか。

奥州テクノワールド：おかげ様で岩手県は罹患（りかん）者0を続けており、2月3月と大きく売上が崩れてはおりません。4月5月のダメージの方が大きいと思います。

――　感染症に対してはどのような対策をされているのでしょうか。

奥州テクノワールド：入口付近にアルコール消毒液。筐体消毒用に塩化ベンザルコニウム液を使用しております。マスクをしてもらうよう呼びかけ、営業時間短縮も行っています。

――　今一番アツい筐体は何でしょうか。

奥州テクノワールド：特に上げる事はしません。みんなが熱く思っている筐体にインカムを入れてもらえれば幸いです。

――　公開した環境音の中で注目してほしい箇所はありますか。

奥州テクノワールド：環境音ですので特にありません。聞いている音の先に普段のゲーセンを思い浮かべていただければ、と思っています。

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　4月22日にはYouTubeの収益化申請も通ったとのことで、厳しい状況の中でもさまざまな工夫で頑張っているようです。ゲーセン通いを自粛しているゲーマーの皆さんには、精神安定剤代わりになるかもしれません。