【無料配信記念】ミュージカル『刀剣乱舞』ファンが各作品の見どころを紹介! 「つはものどもがゆめのあと」「結びの響、始まりの音」編(1/2 ページ)
4月24日から5月3日まで、毎日1作品ずつライブ配信中。
4月24日から5月3日まで、動画配信サイト「DMM動画」は「ミュージカル『刀剣乱舞』」シリーズ(以下:刀ミュ)の無料配信を実施中。期間中は、毎日20時から1作品がライブ形式で配信されています。
今回は、4月28日配信の「つはものどもがゆめのあと」と、4月30日配信の「結びの響、始まりの音」の2作品の簡単なあらすじに加えて、個人的「胸アツポイント」を紹介します。胸アツポイントには、軽いネタバレにつながる内容も含まれているので、気になる方は回避してくださいね。
前回の記事:
4月28日 ミュージカル『刀剣乱舞』 ~つはものどもがゆめのあと~
「つはものどもがゆめのあと」1部 あらすじ
今作では「阿津賀志山異聞」に出陣した平安時代からの刀剣男士に加えて、新たに源頼朝が持っていたとされる髭切(ひげきり)、源義経が持っていたとされる膝丸(ひざまる)が加わります。出陣先は「阿津賀志山異聞」よりも更に前、源頼朝が平家打倒を決意した時代です。義経の〈物語〉を軸に、時間遡行軍と戦います。
中でも圧巻なのは、平家と源氏の歴戦を歌う場面。琵琶法師が語る平家物語や絵巻物をミュージカルに仕立てたような演出で、一ノ谷の戦いから壇ノ浦の戦いまでを描きます。
「阿津賀志山異聞」の続編ともいえる作品ながら、そのテーマは変わっています。大いなるネタバレになるのでここでは控えますが、1000年前からある刀剣の彼らだからこそ成立する物語かと思います。
また、これまでとは違ってとてもミステリアスな作品なのも特徴です。髭切と三日月宗近のせりふの裏には、いくつもの意味が隠されているなど、一度だけではかみ砕けないような言葉がちりばめられています。「泰然自若(たいぜんじじゃく)」という言葉がぴったりくるような2振の動きとせりふに注目して見ていただきたいです。
「つはものどもがゆめのあと」独断と偏見による胸アツポイント
源義経の一生を描いてきた作品はこれまでにも多くありますが、「つはものどもがゆめのあと」では『勧進帳』や『平家物語』で描かれてきた有名なエピソードをふんだんに取り入れています。一ノ谷の戦いから壇ノ浦の戦いまでを刀ミュらしくアレンジしたシーンも感動的ですが、『勧進帳』の名シーンを演じる場面は何度見ても涙してしまいます。
『勧進帳』は歌舞伎の演目としても知られているで、どんなことが行われるか知っている人も多いかと思います。中でも有名なのは、安宅の関で山伏の変装を見破られそうになったときに、弁慶が義経をつえで打つシーンです。主君である義経を助けるために心を鬼にして義経を打ち、弁慶を信頼して黙って打ち据えられる義経。俳優さんたちの熱のこもった演技が、いっそう涙を誘います。
そして、そんな彼らの行動を見た岩融が、優しさとは何かを知ることとなります。義経の守り刀として知られる今剣と、弁慶の薙刀として知られる岩融。主従関係にあるこの2振の、お互いを思いやる気持ちに触れるだけでこみ上げてくるものがあります。さらに、今剣が義経に、岩融が弁慶に親しみを込めて笑顔で言葉を交わすシーンは、彼らの存在する意味を考えるとどうしても涙があふれてきてしまいます。
「つはものどもがゆめのあと」では、今剣と岩融と同じく、この時代に関わってきた髭切と膝丸が加わりました。髭切は弟の名前をど忘れしがちで弟の膝丸はそれを嘆く、という掛け合いはもはや様式美です。
こちらの2振はとにかく良く動きます。彼らの身体能力がいかんなく発揮されるのが2部のライブパート。髭切のダイナミックなバレエのジャンプやスピン、膝丸のバック転やストリートダンス仕込みの安定した身体の使い方など、いずれも目が離せません。バレエとモダンダンス、そのちぐはぐさが生むコンビネーションは必見です。
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