感染リスクを避けるため、近くに住む母親にもなかなか会えない……ホロリとする漫画「近くて遠い」に共感が集まる
大切な人だからこそ。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響で、老齢の親になかなか会えない寂しさを描いた漫画が、ムギフタバさんのブログ「猫と一緒」で公開されています。
感染のリスクを避けるため、比較的近くの実家の母にもなるべく会わないようにしているムギフタバさん。この日はどうしても届けないといけない荷物があり、車で実家へと向かいました。
老齢の母に会わないように、室外機の上に荷物を置き、すでにそこに置いてある母からの差し入れを受け取ります。差し入れはどっさりと入っており、娘を思う母の気持ちが詰まっています。
「お母さんの顔、しばらく見てないな」……もしかしたら同じことを考えていたのか、気づくと母が玄関のドアを開けて立っていました。
笑顔で手を振るムギフタバさんに、同じく手を振るお母さん。しかしあまり近寄らずに、「がんばろうね」、そう声をかけて実家を後にします。
久しぶりに見た母の顔に、ムギフタバさんは安堵とともに寂しさがこみあげました。大切な人を守る方法が、接しないこと。だからこそ、この感染症は「人を寂しくさせる」とつづるムギフタバさん。
寂しい気持ちを抱えながらも自宅に戻り、愛猫のアルくんを抱きしめて「がんばるぞ」と決意を新たにします。
普段、ちょくちょく会っていた母親だからこそ、近くにいるのに遠く感じてしまう……しかしムギフタバさんは、この状況になったからこそ、今まで当たり前と思っていたことにも感謝しようと思ったそうです。
また、親がもっと遠くに住んでいる人や、施設に預けている人はもっと寂しく、心配だろうと心を寄せ、早く収束しますようにと結んでいます。
この切ない内容に「わが家は親と同居ですが、会わない工夫をしています」「私は医療従事者なので会わないようにしています」「なんの不安もなく大切な人たちと笑顔で会いたいですね」など、共感と励ましのコメントが寄せられています。
画像提供:「猫と一緒」ムギフタバさん
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