「ボーイズラブ小説の先駆者」「三島由紀夫も大絶賛」 黒柳徹子が語る森茉莉エピソードが歴史的証言感にあふれると話題に
登場人物全員大物!
女優の黒柳徹子さんが5月11日、Instagramに動画を投稿し、文豪・森鴎外さんの長女で小説家の森茉莉(もりまり)さんについて、知られざるエピソードを交えながら「今でいう『ボーイズラブ小説』の先駆者」と紹介し反響を呼んでいます。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため外出自粛となって1カ月半。黒柳さんはおうち時間を海外ドラマなどを見て楽しんでいることを明かしつつ、尊敬する女性だという森さんの著作『贅沢貧乏』を読んでいるところだと報告。
1950年代から60年代にかけて複数の小説やエッセーを発表している森さんですが、『恋人たちの森』や『枯葉の寝床』などは年上の紳士が少年を愛する魅惑的で耽美な魅力があふれ出た作品として知られ、黒柳さんは「今でいう『ボーイズラブ小説』の先駆者」だと紹介しました。
続けて、戦後の日本文学界を代表する作家の一人である三島由紀夫さんも森さんを絶賛していたエピソードも披露。黒柳さんが渥美清さんや杉浦直樹さん、永六輔さんなどそうそうたる面々と当時毎晩のように行っていたという六本木のすし屋で、偶然三島さんに遭遇。三島さんは、「この時代に、あの小説『枯葉の寝床』『恋人たちの森』を書いた森茉莉はスゴイ!」と絶賛し、さらに、実写化するなら主役は、岡田真澄さんと太田博之さんという当時美少年として知られていた2人がよいと話していたことも明かしています。
また、黒柳さんがとあるパーティーで森さんと初対面した際、すぐに意気投合し、編集者ですら知らない森さんの自宅に招かれたことも告白。今でいう汚部屋のような住空間を気にすることもなく、湯呑茶碗でコーラを半分ずつ飲んだエピソードを明かし、「あの時に、お部屋にお邪魔して、本当に良かった」と森さんの人間性に感銘を受けていることをつづりました。
「お家の本箱に閉まってある本を、この時期に引っ張り出して、読み返してみるのもおもしろいわね」とあることから、久しぶりに手に取った書籍から森さんとの思い出が噴出したのだと思われますが、“ボーイズラブの先駆者”“三島由紀夫が絶賛”“森さんの自宅の汚部屋感”など、歴史的な証言といえるエピソードを盛り込んだ投稿には多くのファンが関心を寄せ、「素敵な時間をお過ごしですね」「ものすごく貴重なお話」「三島由紀夫さんが登場してくるなんて凄すぎ」「まさに歴史の生き字引」などのコメントの他、著名人がこぞって推す森さんの著作に関心を持つ人の声も多くあがるなど、珠玉のブックレビューのような様相も呈しています。
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