「東京の人は冷たい」と思い込んでいたけど…… 先入観を取りはらう出来事とすてきな偶然を描いた漫画が心にしみる
人の優しさが繋いだ偶然。
大人でも慣れない土地での生活は大変ですが、小さな子どもがいるとそれはなおさら。「東京の人は冷たい」という先入観を打ち砕いたエピソードを描いた漫画が、心にじーんと染みます。
漫画の作者は西山ともこさん。ブログサイト「ミラクルファミリー」やInstagramに寄せられたエピソードを漫画化して公開しています。
今回のエピソードを寄せたのは、旦那さんの転勤で東京に引っ越してきたかぶはさん。人から「東京の人は冷たいよ」と聞いていたかぶはさんにとって、慣れない土地への引っ越しは不安が少なくなかったようです。
引っ越してすぐのある日のこと。新しい場所に少し慣れてきたかぶはさんは、当時5カ月の娘さんをベビーカーに乗せて電車で出かけることにしました。
行きはエレベーターで難なくホームに上がれたのですが、困ったのは帰り。なんと、反対側のホームにはエレベーターが無かったのです。
体重8キロほどの娘さんに、5キロのベビーカー、お出かけ用のマザーバッグなど荷物も多く、階段で降りるのは難しそう。お昼すぎという時間帯のせいか、周りには誰も見当たりません。
意を決してベビーカーを持って階段を下り始めると……階段の下にいた男性がかぶはさんの姿をちらっと見るなり、すごい勢いで駆け上がってくるではありませんか!
その男性は「持ちますよー」とかぶはさんに声をかけ、階段で降りるのを手伝ってくれました。「ありがとうございます!すみません」を繰り返すかぶはさんに、男性は「いやいや、いいんですよー。僕2ヶ月になる息子が居て」と明かし、子ども連れでのお出かけの大変さを気遣ってくれました。
それから約1年後……東京での生活に慣れてきたかぶはさんには、仲の良い友人もできていました。
ある日、児童館で仲良くなった親子の新居に遊びに行くと、飾ってあった写真に写る男性になぜか見覚えが。かぶはさんはそれをきっかけに、1年前の駅での出来事を思い出します。そう、この友人の旦那さんこそ、駅の階段で助けてくれた男性だったのでした!
かぶはさんは、今では「東京の人は冷たいと思ってた私を殴ってやりたい」思い込みを反省しつつ、素敵な出会いと偶然に感謝しているということです。
このすてきな偶然のエピソードを読んだ人からは「心細いところでの育児…でも心温まるエピに涙目」「こんな偶然あるんですね ほんと素敵なお話ですね」といったコメントが寄せられています。
画像提供:西山ともこさん 「ミラクルファミリー」
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