ニュース

柴犬が主人公の漫画『柴ばあと豆柴太』が心打つ温かさ 震災がテーマの新人漫画家による連載がスタート(1/3 ページ)

東北のシラスを使ったお弁当が食べたくなる第1話です!

advertisement
「柴ばあと豆柴太」

 新人漫画家・ヤマモトヨウコ(@YY0905)さんによる、自分を人間だと思っている柴犬が主人公の漫画『柴ばあと豆柴太』の連載を開始します。

 講談社協力のもと、ねとらぼ生物部では日曜日に最新エピソードを掲載。漫画本編は次のページからすぐに読めます

自分を人間だと思っているワンコが主人公!

ヤマモトさんが自身の目で見て耳で聞いた被災地の姿

 ヤマモトさんは東北に転勤後、「自分の目で見たり聞いたりしたことを伝え届けたい」と、さまざまな取材を通して描いた『3.11をめぐる物語』をTwitterで公開。その最初の物語である『ばあちゃんと孫』では、東日本大震災の津波で孫を亡くしたおばあちゃんの悲しみ、家族を思う強い気持ちを4ページの中で印象的に描き、「涙が止まらない」「すごく胸に響いた」「描いてくれてありがとう」と話題を呼びました。

advertisement

 そして新作の『柴ばあと豆柴太』は、“3.11”から9年たった現在の東北を舞台にしたお話。主人公の「豆柴太」は、自分を人間だと思っている小さくも賢い柴犬で、物語は主に彼の目線で描かれます。

手作りお弁当屋さんを営む柴ばあと豆柴太

 豆柴太が現在一緒に暮らすおばあちゃん「柴ばあ」と出会ったのは、震災の当日。人も家も流されたあの日、娘と孫の名前を呼びながら、がれきで埋め尽くされた辺りを探していたおばあちゃん。そんな中で目の前に現れたのが、お母さんを探すも疲れて倒れてしまった子犬の豆柴太でした。

出会ったのは2011年3月11日。お互いに大切な相手を失った日のことでした

 第1話では、そんな柴ばあと豆柴太の“平穏な日常”が描かれる一方で、「やっぱし、海がみえねどさびしいもんだなや」といったセリフから、大きく変わってしまった町の現状が。また、周辺に店がない理由を考える復興現場で働くひとの「やっぱ瓦礫(がれき)撤去して、盛土して、防波堤作るだけじゃダメなんだろうな」という言葉から、その地の実情が伝わってくる内容になっています。

現在の被災地における復興の状況が伝わってくる

 しかし、何より心に残るのは、おいしい地元のシラスやわかめを使った手作りお弁当を食べて笑顔になるひとたちの姿です。「こんな旨いもんがあったとは!!」と驚く声と、その反応を見て同じく笑顔になる弁当屋の柴ばあと豆柴太。心から笑う“ふたり”の笑顔にほっこりして涙が流れる……。

柴ばあが作るお弁当はとってもおいしそうで食べたくなります

 負った傷と痛みは深くても、希望を持って前を向く人間の強さ――そしてそれを描こうと奮闘する作者の思いに触れる物語。第2話以降では、それぞれ違う悩みや思いを持つ男女が登場。また東北の郷土料理やお菓子も出てくるので、そちらもお楽しみに。

advertisement
柴ばあのうれしそうな笑顔に心打たれる
       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 義母「お米を送りました」→思わず二度見な“手紙”に11万いいね 「憧れる」「こういう大人になりたい」と感嘆の声
  2. 母に「メイクしてはだめ」と言われ悩み続けた40代女性、“変わりたい”とプロに依頼し…… 表情も激変の結末に「エッ女優さんみたい!」
  3. 水族館「装置が故障しました」→しかし…… “そうはならんやろ”な苦肉の策に12万いいね 「嘘やろwww」
  4. そうはならんやろ! ガンダムがかっこよく発進→よく見たら…… “シュール過ぎる絵面”にネット爆笑 「反則でしょwww」
  5. 食べた桃の種を土に植え、4年育てたら…… 想像を超える成長→果実を大収穫する様子に「感動しました」「素晴らしい記録」
  6. 「これいいな〜」 フリーザーバッグを“意外な形”で再利用→まさかのアイデアに「さっき捨てたの拾って来よう」
  7. 【追記あり】人気実況者グループ、突然のアカウント名変更にファン戸惑い 事情説明に「いつまでも待ってます」
  8. 【今日の難読漢字】「泰」←何と読む?
  9. “100均アイテム”でガンプラの洋上戦闘ジオラマを作る人が現れる 「レジン使わず水中表現?」「天才かよ」の声
  10. 33歳の「西郷どん」二神光さん、バイク転倒事故での急逝に衝撃 1年前の共演者は“願い”明かし「叶わないなんて」