ダンジョンがセレブハウスに変身! 魔窟のような建物が数年かけて新築のようになるリフォームのビフォーアフターがすごい
重厚さを残しながら上品にリメイク。
ダンジョンのようにおどろおどろしい建物が、数年間の修繕作業を経て同じ建物とは思えないほど美しくなった様子がInstagramに公開され、たくさんの驚きと賞賛を集めています。
見事に生まれ変わった建物は、英国のバースにあり、「イギリス指定建造物」として法的に重要な建物だと指定されている歴史あるもの。勝手に壊すことはもちろん、手を加える事も禁じられており、簡単に改修することはできません。
ですが、その実体は廃墟同然のボロボロ状態で、修繕を手がけた投稿者のジェイミー・バロウさんは「夜に一人で寄りつきたいと思わないほど恐ろしかった。ハリウッド映画の制作会社に貸してホラー映画を撮ってもらえばいいと思うほどだった」とそのひどく荒れ果てた様子を物件を紹介するインタビューで表現しています。ジェイミーさんが投稿したビフォーアフターの写真を見ると、建物が持つ独特な雰囲気を残したままに、新築のような上品さを実現したことがよくわかります。
ジェイミーさんの投稿によると、「イギリス指定建造物」の改修はとても管理が厳しく、使用する資材は役所の担当者に確認してもらい、承認されなくてはいけないといいます。可能な限り建築当初に使用されていた資材と同様のもので自然な状態を維持する必要があるため、バスルームの床に使われている石は、鉱山まで出向いて同じ種類のものを見つけ、修繕作業に使ったそうです。
現在この建物は47万5000ポンド(約6300万円)で売りに出されています。不動産を紹介する写真からは、かつての荒れ果てた様子はすっかりとなくなりながらも、窓の形などからどこか歴史の重厚さが漂っていてすてきです。
ちなみに建物を生まれ変わらせたジェイミーさんはプロのスノーボーダー(関連記事)として活動しており、「車で牽引されて最速でスノーボードで滑った」ギネス世界記録に認定されています。物件を開発する仕事は最初は趣味として始めて、今では8年になるそうです。不動産サイトのインタビューでは、その理由について「冬は山に出かけるので、夏に暇にならないよう何かする必要があった」と説明しています。
Image Credit:Jamie Barrowb
関連記事
リフォーム中にミステリアスな隠し部屋を発見 中には生活の痕跡が……
中には男性用の簡易トイレやコンセントが完備。「犯罪者の隠れ家」説のほか、「ゲーム部屋」説も。「あつ森」劇的ビフォーアフター! センスのなさすぎる島が一級建築士の手によって友だちを呼べる島になるまで
ビフォー「分断された川」「謎の飛び地」→アフター「滝を見ながら入れる温泉」「フェス会場」「タニシのように住環境を整えるよ」 → 新居に床暖やカラオケ環境を構築したソフトウェアエンジニアのDIYがプロ級
取材で聞けば聞くほどに濃密な話が。デザイナーが6年前の作品を自ら添削 ビフォー・アフターの分かりやすさに「勉強になる」の声
過去の自分に容赦なくダメ出し。不動産サイトで「100円の家」が販売中!? → 誤植だと思ったらガチだった 背景には深刻な“空き家問題”
販売する不動産会社にお話を聞きました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.