浮世絵に描かれた「江戸の食」を紹介する「おいしい浮世絵展」開催 レストランとコラボして再現料理も提供
「おいしい浮世絵展 ~北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい~」が7月15日から9月13日に開催。
「江戸の食」がテーマの展覧会「おいしい浮世絵展 ~北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい~」が、森アーツセンターギャラリー(東京・六本木)で7月15日から9月13日に開催されます。六本木ヒルズ内をはじめとする東京都内の飲食店や展覧会の特設ショップでは、展示される浮世絵や江戸のグルメにちなんだメニューや商品が登場します。
同展覧会は、浮世絵のなかにも登場する、江戸っ子が楽しんだ食材や料理法を紹介。江戸の食を描いた浮世絵作品や、当時の料理書なども見られます。
江戸のグルメを追体験
ミュージアムカフェのCafe THE SUNでは、江戸の食づくしの「おいしい浮世絵展御膳」(税込1680円)、歌川国芳の「春の虹蜺」に描かれている串付きの鰻がメインの「『春の虹蜺』御膳」(税込1880円)や国芳による「名酒揃 志ら玉」をイメージした「白玉」(フードかデザートを注文し+400円で追加可能)、東海道五十三次に関連する7種の日本酒から3種が選べる「利き酒セット3種」(税込1300円)が提供されます。
六本木ヒルズ内では15店舗(※)が展覧会とタイアップ。「天蒼々」では鰻や江戸前の魚介、旬の野菜の天ぷらをのせた「鰻入り江戸前天丼」(税込3300 円)、「鰻處 黒長堂」は鰻の蒲焼きと白焼きをのせた「紅白重」の「紅白うな重セット」(税込6000円)、「澄まし処 お料理 ふくぼく」では、江戸中期から食べられていたという揚げ出し豆腐を含む和食3品の「江戸の味わいコース」(税込、サービス料込4598円)、「吉祥菓寮」では和と洋の食材による限定50食の「焦がしきな粉パフェ」(税込1320円)といったオリジナルのメニューが展開されます。
※当初16店舗としておりましたが実施できなくなった店舗があるため修正しました。また当初「Restaurant THE MOON」でもコラボとしておりましたが、実施できなくなったため修正しました
ギフトエリアでは「銀座 松崎(※崎は正式にはたつさき)煎餅」が、展覧会の絵を刻印した瓦煎餅「浮世絵三昧胴」(税込465円)を会期中250袋で限定販売。ほかに「和菓子 結」「菓子の記録帖」「烏鶏庵」を含めた12店舗で展覧会にまつわる商品を取り扱います。タイアップ店舗の対象メニュー購入で、展覧会オリジナルのポストカードがもらえます。(グランドハイアット東京や、Cafe THE SUNを除くタイアップレストランも対象)。
グランド ハイアット 東京でも、江戸の食に関連したメニューが多数登場します。ステーキハウス「オーク ドア」で提供されるのは「ジャイアント浮世絵抹茶バーガー」(サービス料別、税別2万円)。抹茶を使った直径23センチ、総重量2キロのグルメバーガーです。唐揚げバーガーやフィッシュバーガー、3種の和風チーズケーキの「アフタヌーンティーセット」など他にもユニークなメニューを提供。江戸前寿司「六緑」には、江戸時代の「ファストフード」とも言われる寿司を当時の人気ネタや調理方法で再現した「浮世絵握りランチセット」(サービス料別、税別4200円)が登場します。
日常に展覧会の感動をお持ち帰り。ユーモア&歴史感じるグッズ
展覧会の特設ショップも、展示された絵にちなんだ商品が盛りだくさんです。特製ポーチは「名酒揃 志ら玉」(予定価格、税込1650円)、「太平喜餅酒多多買」(予定価格、税込1540円)は、どちらも幅20センチを超えるたっぷり入るポーチ。展覧会のロゴが押印された2サイズの「特製檜しゃもじ」(ふつう:予定価格、税込880円、 特大:予定価格、税込3960円)と「特製檜まな板」(予定価格、税込7700円)はキッチンがヒノキの良い香りになりそうです。
イラストレーター山田全自動さん描き下ろしのイラストが施された「特製1合とっくりとおちょこセット」(予定価格、税込1980円)や、浮世絵にも登場する創業500年を超える蔵元「剣菱」の枡セット(予定価格、税込1210円)などお酒を飲みながら楽しめるグッズも。江戸で人気の料理屋や菓子屋、屋台など飲食店を並べた飛びすごろく「新版御府内流行名物案内雙六(しんぱんごふないりゅうこうめいぶつあんないすごろく)」(予定価格、税込935円)もあります。
現代にも通じる豊かな江戸時代の食文化や、それを味わう江戸の人びとの様子が感じられるようなフードやグッズのラインアップ。観覧前に気分を盛り上げたり、観覧後に浮世絵の世界を追体験できそうですね。
※入場は日時指定の予約制で、「日時指定入館券」が必要。一般1800円、大学生・高校生1300円、小学生・中学生800円。詳細は公式サイトで確認できます。
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