5カ月ぶり営業再開のサンリオピューロランド初日現地レポ マスク姿のハローキティがお出迎え(1/2 ページ)
ピューロランドの「新しい日常」を感じた再開でした。
COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大防止のため、2月から臨時休館を続けていたサンリオピューロランドが7月13日、感染予防対策を整え運営を再開しました。休館前は毎週ピューロに通い、再開の日を待ち望んできたサンリオ好きのライターが、ファン目線から再開初日の現地レポをお届けします。
小巻社長&ハローキティたちがゲストをお出迎え!
2月22日、新型コロナウイルスの影響を受け、ピューロランドが他の人気テーマパークに先駆けて臨時休園を発表してから約5カ月。ファンにとっては待ちに待った運営再開の日がやってきました。7月20日からの一般公開に先駆け、プレオープンとなる13日に来園したのは、ピューロランドの年間パスポート所持者で事前抽選に当選したゲストたち。開園前から列をなしていました。
開園時刻となる10時ごろ、エントランスの前にはマスク姿のハローキティと、サンリオエンターテイメント社長の小巻亜矢さんが「みなさま、おはようございます。そして、おかえりなさい!」と挨拶(あいさつ)に登場。
小巻さんは休館中に寄せられた多くの励ましの手紙や、医療関係者・エッセンシャルワーカーへのお礼を述べたうえで、来園したゲストにマスク着用や検温、消毒といった対策への理解を呼びかけます。ハローキティたちキャラクターや、ダンサー、そしてスタッフ全員の安全を守りながらも、工夫を重ね、安心して楽しめるサービスの用意があると語りました。最後には、「それでは改めまして、ようこそ! 虹のふもとへ!」という、テーマパークらしい明るい口調で挨拶を結びました。
オープン後は3階のエントランスに小巻さんとハローキティ、1階のピューロビレッジではシナモロール(シナモン)、ポムポムプリン、ポチャッコ、リトルツインスターズ(キキ&ララ)、バッドばつ丸がゲストをお出迎え。ロープ越しでのご挨拶でしたが、ゲストたちは久しぶりに会うキャラクターを前に、歓声を上げながら手を振ったり、撮影したりして楽しんでいました。
ピューロランドのコロナ対策
小巻社長の挨拶の通り、園内では多数の感染予防対策が施されています。まず、入場整理券による入場制限を実施。入園日の2~3週間ほど前までにネットから抽選エントリーを行い、当選者にのみ当日入園できるQRコードが発行されます。
入場ゲートではすべてのゲストを対象に、サーマルカメラでの検温が行われ、37.5度以上の発熱がないか確認します。この検温カメラは一度に複数名の体温を感知できるそうで、混雑しがちな開園の時間帯でも比較的スムーズにチェックが受けられる印象を受けました。園内では基本的にマスクを装着する必要があります。
また、アトラクション、シアター、ショップの出入口など園内142カ所には、消毒液が設置されています。ショップでは、買い物かごに消毒を行っているほか、レジは飛沫感染防止のビニールカーテンがかけられていました。会計スタッフは手袋を着用しています。
レストランでは、他のエリアと比べて、より感染予防対策がなされていました。ソーシャルディスタンスを取るため、座席数は通常1084席のところ、現在は472席に絞っており、稼働率は43%とのことです。また、園内の他のエリアと異なり、スタッフはフェイスシールドを着用。消毒液だけでなく、新たにハンドソープも設置され、食事前、レストランの中で入念な手洗いができるよう工夫されています。セルフサービスの飲料水も、従来は各自で自由に利用していたのが、会計時に個別に紙コップが手渡される形式に変わっていました。
グリーティングも非接触型に!
キャラクターに会える園内のグリーティングも、コロナ対策がとられています。通常はハグや握手ができ、スタッフにカメラを渡すと一緒に写真が撮れる形式でしたが、今回からはキャラクターの前にベンチが設置されました。ゲストはベンチ越しにキャラと会話を楽しみます。また、スタッフによる撮影サービスは行われず、ゲスト自身が撮影するスタイルに。手前のベンチに座りつつ、背後に立ったキャラと一緒にインカメで自撮りしているゲストが多いようでした。
個別のグリーティングが中止となっているテーマパークもある中、感染防止のための制約があるとはいえ、キャラと一緒に記念撮影できるチャンスがあるのはうれしいところ。キャラクターにもよりますが、シナモンやポチャッコ、ポムポムプリンなどはマスク姿でご挨拶に来てくれていました。マスクのデザインはキャラによって違うので、ぜひ楽しんでチェックしてみてほしいです。
シアターは、どの会場も半分以下に席を空けての稼働。ライド系のアトラクションは、安全バーを1組下車するたびに消毒していました。シアターやグリーティングの待機列は、ディスタンスの目印をつけているところがあり、目印のないところでも口頭で「距離をとって並ぶように」といった案内がありました。
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