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「『うがい薬』推奨は科学的でない」 専門家の批判に対し大阪府知事「コロナに効くとは薬事法上言えません」(1/2 ページ)
冷静な判断を。
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8月4日、大阪府の吉村知事は「うがい薬に含まれる『ポビドンヨード』がPCR検査における新型コロナウイルスの陽性頻度を低下させた」とする研究を提示し、感染拡大防止策として府民に対し「イソジン」など市販薬の使用を呼びかけました。
しかし同研究が示すポビドンヨードの有用性は「軽度感染者の重症化を抑制すること」であり、感染拡大防止に役立つとはいいきれません。ポビドンヨードには、妊婦が摂取すると胎児の甲状腺機能の低下につながるといったリスクもあり、専門家からは「具体的な有用性が示されていない中、軽はずみに使用を進めるべきではない」と批判の声が上がっています。
また研究の妥当性そのものに疑問を呈する専門家もみられます。研究ではポビドンヨードを用いたうがいにより「軽度感染者の重症化が抑制された」としていますが、これはあくまで唾液中のウイルスが不活性化しただけであり、実際の症状に影響は及ぼさないとする見方です。
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吉村知事は8月5日、自身のTwitterを更新し、「(うがい薬に含まれる)ポビドンヨードがコロナに効くとは薬事法上も言えません」と説明。また、研究の妥当性を指摘する意見に対しては、「うがい群と非うがい群の毎日のPCR検査は起床時のうがい前に実施。うがい後に検査ではありません」と述べています。
現在、ネット上ではうがい薬の品薄報告が相次ぎ、フリマアプリ上では価格が高騰しています(関連記事)。一般的に感染症の予防効果があるとされる「うがい薬」ですが、それ以上の効能は過度に期待せず、用法・用量や使用上の注意をよく読んで、冷静な判断に基づいて使用しましょう。
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「医療機関・医療関係者に影響を及ぼすおそれがあるため」とのこと。
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