革職人が手掛けた「スイカ専用バッグ」がオシャレ　8面体で設計した洗練されたデザイン

　鞄職人が高級革を使用した「スイカ専用バッグ」が、スイカ専用なのにオシャレです。東京の革製品ブランド「土屋鞄製造所」の職人が制作。同店の渋谷店と六本木店で展示されています（非売品）。

　バッグを手掛けたのは、かばん職人の門井祐典さん。メインの素材にはイタリアの高級革「バケッタミリングレザー」、内側にはピッグスエードを使っています。丈夫さと柔軟性、柔らかな手触りなどを重視したこだわりの素材選びです。

　バッグはきれいな球体になるよう8面体で設計され、上部からスイカがちらりと顔をのぞかせるよう、口元の直径はスイカの直径よりも小さく作られています。さらにステッチ（縫い目）は最小限に抑え、洗練された雰囲気に。バッグ全体が丸い形なので持ち手を平たくし、スッキリとした印象にしています。

　使いやすさも追及しており、重いスイカを入れて持っても手が痛くならないように、持ち手の部分に革を巻いています。さらに、スイカをスムーズに出し入れできるよう、口元はボタン止めできる仕様に。

　いくつもの皮パーツを張り込んで底面を作る「スイカ専用バッグは」、わずかな革のねじれや引っ張り過ぎがたわみの原因になるそうで、絶妙な力加減での調整がカギになったといいます。門井さんは「出来上がったときのかばんの佇まいを想像しながら、力加減を調整しました」と、公式サイト上でこだわりを説明しています。

（谷町邦子　Facebook／Twitter）