「人と妖怪が共生する街」で働く市役所職員 日常に溶け込んだ妖怪たちの漫画が不気味だけどほのぼの
妖怪が当たり前の世界を描いた漫画。
人と妖怪、どちらも住みやすい街にするために働く市役所職員を描いた漫画が話題です。日常に溶け込んだ怪異たちを見ていると、ちょっぴり怖いけどそれ以上にほのぼのします。
トンネルの壁一面にビッシリと暮らす目玉の妖怪(もくもくれん)。どうやら近隣住民から「薄ら怖い」とクレームが来ているようで、役所職員は「このままだと塗りつぶすことになってしまう……」と通告にやってきたのでした。
目玉たちは職員をじっとにらみつけて無言の抵抗……。するとを職員は、おもむろに近所で起こった引ったくり事件の話を始めます。ここは物騒で見通しも悪く、犯人は逃げたきり。残念ながら“人間の”目撃者は見つかっていません。
「何か知っていたら、教えてもらえると助かりますよ。お互いに」と不敵に笑う職員の男。――数日後、無事に犯人は逮捕され、目玉の壁には「まちなかアートギャラリー 目撃者」と書かれた看板が設置されたのでした。
妖怪を排除するのではなく、共存していく方法を提供する市役所の男。飄々(ひょうひょう)とした外見と、妖怪をたじろがせてしまうすごみのギャップがかっこいい……! 続く漫画では夜道でゲタを鳴らしながら人の後をついていく妖怪「べとべとさん」に対して、その特性を生かした防犯対策を提案します。
人間と妖怪が共生する一連の漫画は、作者が以前同人誌『あやしのはなし』として頒布したもので、Twitterには他の収録作品も投稿されています。
作者は漫画家のハズミツカサ(@2ka3_zuku)さん。現在マグコミで『世界の果てにも風は吹く』を連載中、同サイトでは『あやしのはなし』をベースにした作品『もちつもたれつ』と『煙は異なもの』も公開中です。
『あやしのはなし』より「不審者」
『あやしのはなし』より「歩きたばこ」
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