財布を拾って届けたらお礼は受け取る? サービスカウンター前のドラマを描いた漫画がハラハラする(1/2 ページ)
落とした人の数だけ物語がある。
お財布を拾ってお店の人に届けたときに、お財布の落とし主と遭遇(そうぐう)したら……? 人によって異なる反応を描いた漫画が興味深いです。
漫画の作者は、ショッピングモール内のスーパーで働いているあとみさん。ブログ「きらきらレジ日記」やInstagramで、仕事中に起きた出来事を漫画にして公開しています。
あとみさんが、サービスカウンターの担当をしていたある日のこと。女性のお客さんが落し物の財布を片手にやってきました。
あとみさんが働くスーパーでは、お財布の落し物があった場合は、拾った人と一緒に中身を確認する決まり。その際に、拾った人へのお礼の「報労金」を受け取る権利についても質問します。
拾った人に得がある「報労金」。しかし、書類などの記入が手間になるという理由で、多くの人は店員さんにお財布を預けるとすぐ去っていってしまうのですが、この日のお客さんは違いました。
サービスカウンターに入る機会が少なかったためか、報労金を受け取りたいという人を対応するのが初めてのあとみさん。少し緊張しながら、お客さんに書類に必要事項を記入してもらおうと準備します。
しかし、そこへ「すみません・・財布の落し物とか届いていないでしょうか・・」とセーラー服姿の学生さんがやってきたではありませんか!
学生さんは、財布を見るなり「これ私の財布ですーよかったぁぁ その中に買ったばかりの定期も入ってるんです おばあちゃんからもらった財布なんです」と大喜び。
学生さんのうれしそうな姿と勢いに、お財布を拾ったお客さんは「あ、もういいです」と報労金の権利をなかったことにし、本人確認のあと、お財布は無事学生さんの手に渡ったのでした。
あとみさんによると、こうした場合の対応や報労金の金額には特に決まりはなく「双方にお任せ」となるそうです。しかし、店員としては「ちょっと気まずいというかどうなっちゃうのって少しドキドキ」するとのことでした。
また、時にはお客さんが報労金を自ら渡すことも。財布の落とし主は、関西弁の元気な女性。お財布が届けられたところに、「あーっ あったー! それうちの財布やー」とお友達と共にどやどやとサービスカウンターにやってきました。
あとみさんが「こちらのお客様が拾ってくださったんですよ」と伝えると、「これっ 少ないけど受け取ってね」と1000円札を差し出しました。お財布を拾ったお客さんは「ええっ いえそんな・・」と遠慮しますが、落とし主の女性は「ええからっ 遠慮せんとっ 甘いもんでも食べたらいいやんっ」とお札をしまうことはありません。
結局、落とし主のお友達の「もらっとき おねえちゃん」という後押しもあり、お礼を受け取ったお客さん。あまりの勢いに、落とし主が去ったあと、あとみさんはお客さんとちょっと笑ってしまったといいます。
お財布は大切なものだからこそ、見つけた時の反応や落した時のエピソードも、人それぞれにたくさんありそうですね。
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