マーベルがチャドウィック・ボーズマン追悼動画を公開　「あなたはいつだって私たちの王」

　マーベルが8月29日に死去が明らかになった俳優チャドウィック・ボーズマンの追悼動画をSNSで公開。代名詞となった「ブラックパンサー」で演じた役柄にちなみ「あなたはいつだって私たちの王」と早逝を悼む内容にファンは「ワカンダフォーエヴァー」と王をたたえるメッセージを送っています。

　マーベルが作成した動画はチャドウィックが出演した「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」から「アベンジャーズ/エンドゲーム」に至るまでの作品や、撮影の舞台裏、関係者インタビューなどで構成。2013年の映画「42 ～世界を変えた男～」で黒人初メジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンを熱演したことが起用のきっかけとなったことや、ロバート・ダウニーJrの紹介でファンの大歓声に迎えられる場面など、チャドウィックとマーベルの歩みを振り返っています。

　追悼動画では、作中で敵対したキルモンガー役マイケル・B・ジョーダンが、10代からの共通の思い出を回想。母親を演じたアンジェラ・バセットが、チャドウィックへのリスペクトと、親子の絆を感じたというエピソードを語る場面が涙を誘います。最後は「ブラックパンサー」が世間に与えた影響の大きさについて「みんなに希望を与える。それはとても意義のあることだ」とチャドウィック自身が語る場面で締めくくられました。

　ファンは追悼動画に「ワカンダフォーエヴァー」「王よ、永遠に」などとコメント。「泣いてしまった」「命は失われても決して忘れはしない」「私たちのブラックパンサーよ」とチャドウィックの死をあらためて悼んでいます。

　追悼映像で「チャドウィックは興味深く、ダイナミックな男だった」と述べていたロバートは、MCUを代表する人物として「グッドモーニングアメリカ」の追悼インタビューにも出演。撮影現場での「いつも謙虚で努力家、笑顔だった。いま振り返ってなんて素晴らしい人物だったんだとあらためて思う」とチャドウィックが与えた印象を明かしました。またアカデミー賞主要部門へのノミネートを含めて「ブラックパンサー」の功績の大きさを強調し「彼の残したものはとても大きな意味を持つ」と故人をたたえています。