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パスワード管理「紙に書く」が約半数、6割が「複数サービスで使いまわし」 Yahoo!がアンケート結果を公開

パスワードの使い回しを避けられない現状のようです。

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 Yahoo! JAPANが「インターネットサービスやアプリ利用時のID、パスワードについてのアンケート」の調査結果を発表しました。多くの人がパスワードを紙に書いて管理していることやパスワードを複数サービスで使いまわしていることが明らかになりました。

約半数の人が紙に書いてパスワードを管理し、約34%の人はメモせずに覚えて管理している

 調査結果によると、IDとパスワードを1セットとして、6セット以上持っている人は全体の約50%。30セット以上持っている人は8%にとどまりました。約半数の人は、1~5セットだけもっているといいます。複数のサービスなどで利用するパスワードを使いまわしている人は61%となりました。

 使いまわしの理由については、約66%の人が「異なるパスワードの管理が面倒だから」と回答。「使いまわしても問題ないと思うから」は約7%となっており、多くの人が安全ではないと理解しつつも、複数サービスで同じパスワードを使っている現状がうかがえます。

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 パスワードの管理が煩雑であると読み取れる結果となりましたが、安心して利用できるログイン方法としては「パスワード」が30%を占めており、根強い信頼があります。続いて支持されたログイン方法は、「指紋認証」29.9%、「SMS認証」15.7%でした。また、14%の人は「安心して利用できると思うものはない」と答えています。

半数の人が5種類以下のIDとパスワードを保有
共通パスワードを利用する人が半数以上
問題があると思いながら使いまわしているようです
最もよく利用されているログイン方法はパスワード
安心できるログイン方法として、パスワードと指紋認証が支持されている

 調査実施により、IDとパスワードを使いまわしているケースが多く確認されました。サービスやアプリの種類が増え続けていることから、サービスごとにIDとパスワードを管理することが煩雑で難しいという現状があるようです。

 パスワードの使いまわしは、不正に得たIDとパスワードで各種サービスへ不正ログインしようとする「リスト型攻撃」の被害に遭う確率が高まることなどから、避けるよう推奨されています。SMS認証、指紋認証、顔認証といった、パスワードを使わないログイン方法の普及が期待されます。

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