ニュース

シェークスピア戯曲全集の初版本、文学作品過去最高額の10億5000万円で落札される

この本がなければマクベスも、黒澤明の蜘蛛巣城もなかったかもしれない。

advertisement

 米国ニューヨークで10月14日に開かれたオークションで、英国の作家ウィリアム・シェークスピアの戯曲全集初版本『ファースト・フォリオ』が997万8000ドル(約10億5000万円)で落札されました。主催のオークション会社Christie'sは、これまでオークションで落札された文学作品としては過去最高額だと発表しています。


ニューヨークで開かれたオークション(画像はChristie'sのInstagramから)
感染症対策をしながら進められたオークションの様子

 シェークスピアの死から7年後、友人で俳優のジョン・ヘミングスとヘンリー・コンデルの手で編纂され英ロンドンで出版したとされる同書は、作家の戯曲が初めてまとめられたもの。36の戯曲が収録され、そのうち「マクベス」「十二夜」「ジュリアス・シーザー」「尺には尺を」などを含む18作品はシェークスピアの生前には印刷されておらず、同書がなければこの世から失われていた可能性が高いとしています。


予想落札価格の約2倍という結果に(画像はChristie'sのWebサイトから)

 同作の現存するものは235部しか確認されておらず、うち個人所有であることが分かっている完全な形の初版本は6部のみ。Christie'sの予想落札価格400万ドルから600万ドル(約4億2000万円から6億3000万円)を大きく上まわる結果となりました。なお、オークションは3人の電話入札者で競われ、希少な本のコレクターである米国人Stephan Loewentheilによって落札されました。

advertisement

Stephan Loewentheil氏が経営するThe 19th Century Rare Book and Photograph Shopでも報告。希少な本と写真を取り扱っている(画像はThe 19th Century Rare Book and Photograph ShopのWebサイトから)

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」【大谷翔平激動の2024年 現地では「プレー以外のふるまい」も話題に】
  3. 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  4. 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  5. 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  6. 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  7. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  8. 刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
  9. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  10. 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】