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「電波少年W」復活! 2021年1月からWOWOWで放送、視聴者の“テレビの記憶”掘り起こす

放送局の垣根を超えた番組。

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 バラエティー番組「電波少年W」が2021年1月からWOWOWで無料放送および無料配信されます。総合演出は「電波少年」シリーズに携わった土屋敏男さんです。


WOWOWで放送される「電波少年W」

 「電波少年」シリーズは、1992年から2003年まで日本テレビ系で放送されたバラエティー番組。「進め!電波少年」から、「進ぬ!電波少年」「電波少年に毛が生えた 最後の聖戦」とタイトルを変えながら放送を続け、「アポなしロケ」「ヒッチハイクの旅」などの企画で人気を博し、「Tプロデューサー」や「T部長」名義で登場した土屋さんがタレントへ企画の趣旨を説明するシーンも話題となりました。

 放送局の垣根を超えて始まる「電波少年W」。シリーズに再び参加することとなった土屋さんは同番組について、「あなたのテレビの記憶を集めた~い!」とのコンセプトを明かしており、各テレビ局にも協力してもらうことで、コミュニティーサイトに視聴者から寄せられた「もう一度見たいテレビの記憶」を掘り起こすものであると説明しています。なお、歴代「電波少年」シリーズで行われたハードな企画を再び実施するかについては、「電波少年ですからね。やっちゃうんじゃないでしょうか?」とコメントしています。

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 シリーズ復活を受けて、ネット上には「電波少年復活!?」「懐かしい」「もしかしたら面白くなるかも」「今の時代でどこまでやるんだろう」「どんな感じで復活するのか」「面白いコンテンツにできるんだろうか?」など、さまざまな反応が寄せられています。


「電波少年」DVDジャケット(画像はAmazon.co.jpから)

総合演出:土屋敏男さんコメント

 まずはこの「電波少年W」をノンスクランブルで放送する英断をしてくれたWOWOWに最大限の敬意を表します。

 去年の9月。WOWOWの方々から「うちで『電波少年』的な番組をやりませんか?」とお誘いを頂きました。口では「いいですね~」なんて言ったんですが胸の内は「できる訳がないなあ。あんなに放送する局に負荷のかかる番組はないからなあ」と思っていました。

 でもその後「WOWOWの次の時代の方向はコミュニティーになりました」と聞いた時に僕の頭の中で色んなものが瞬時に結びついたのを感じました。

 コミュニティーで番組を作る! 番組がコミュニティーを作るのではなくコミュニティーが番組を作る! そしてその過程こそが番組になる! では何に向かったコミュニティーなのか? 例えば莫大なデータを集めるのはどうだろう? 例えば戦後多くの日本人を笑わせ泣かせ勇気付けてきた(はずの)「テレビの記憶」はどうだろうか? 日本中の人の「自分のテレビの記憶」を集めてそれを大きな記憶の小宇宙にする。その小宇宙は日々成長し日々精緻(せいち)になっていくだろう。WOWOWならば日本中のテレビ局と等距離にあるからそれができる! いやWOWOWにしかできない! そしてそんな番組は今までにない!今までにない番組こそ「電波少年」である!

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 そんな瞬時の脳内爆発を経て「電波少年W」は生まれました。懐かしの電波少年風に言うと「あなたのテレビの記憶を集めた~い!」あのテレビの番組のあのシーンをもう一度見たい! こんなテレビのシーンの記憶があるのだが本当にあったんだろうか? そんな記憶やうろ覚えの記憶を「電波少年W」のコミュニティーに投稿してください。たくさんの人がそれを見て「そうそう!」と思ったり「その記憶が私にもある!」と言う反応が集められます。そのランキング上位のものを「電波少年W」は各テレビ局にお願いして探します。

 すぐに分かるものもあるし中々見つからないものもあるでしょう。でも「電波少年W」は決して諦めません。それが電波少年スピリットだからです。そうして各局のライブラリから少しずつ「テレビの記憶」である映像が掘り出されます。掘り出される過程でこの「電波少年W」はご報告としてその映像の一端をお見せすることになると思いますが、恒久的にはその映像は各局のサイトに置かれるといいなと思っています。

 そうして何年後かにネット上に「日本のテレビ全史」が構築されて、世界中の人が日本のテレビ局が作った70年間の叡知の集積にどこからでも触れることができる。そしてそれは国が作ったものでもお金持ちが作ったものでもWOWOWが作ったものでもなくて「みんな」が作ったもの。

 そんな大きな妄想からスタートする「電波少年W」に、皆さんに本当に心から参加していただきたいと思っています。参加したくなるようなコミュニティーを作るべく日々更新をしていきます。

 え? 昔みたいなヤンチャなことはやらないのか? それは……電波少年ですからね。やっちゃうんじゃないでしょうか?

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