「ぺりかんになりたい」「キングコブラを飼育してほしい」 無茶ぶり質問にガチ回答する「イングランドの丘」の飼育員さんが話題に(1/2 ページ)
子どもたちからのユニークな質問にやさしく対応する飼育員さんに注目が集まっています。
兵庫県南あわじ市のファームパーク・「イングランドの丘」の企画、「生き物の『なぜ?』に飼育員が答えます!」に寄せられた質問と回答が秀逸だとTwitterで話題を呼んでいます。飼育員さんご本人を取材しました。
「生き物に関する疑問・質問なんでも聞いてみよう!」と飼育員さんに聞いてみたいことを投書できるコーナーに寄せられた斜め上の質問を紹介したのは、Twitterユーザーでイラストレーターのpopman3580(@popman3580)さん。壁一面にビッシリ貼られていたという質問の中から厳選の4つをツイートしました。
1つ目は、「いつかキングコブラを飼育してほしい」というもの。飼育員さんは「『コブラ』と『コアラ』は1文字違いですがえらい違いです。私はやっぱり『コアラ』がいいです」と、全身にぐるぐるとキングコブラが巻き付いて体を震わせる飼育員さんの姿と、それを見てビクッとするコアラの背中――という哀愁たっぷりなイラストを添えて見事な返しを見せます。
2つ目は、「ぺりかんになりたいからどうすればいいですか」。これについては「『なれる』『なれない』はとりあえず置いといて、『なりたい!』と思う気持ちが大事です」「当園の中にも『朝起きたら橋本〇奈ちゃんになってたらいいな』と想いながら毎晩眠りについているというスタッフがいますが、今のところ橋本環〇ちゃんが出勤してきた朝はありません」とユーモアを交えて回答。
3つ目は、「ざりがに ひよこ きんぎょ」。もはや質問なのか、要望なのかも分からない「ざりがに ひよこ きんぎょ」。甲殻類、鳥類、魚類。
これに対して飼育員さんはひよこの体を持ち、ザリガニの腕と金魚のしっぽ尾を持つ「ザリガニヒヨコキンギョ」を誕生させることに成功。飼育員さんの画力の高さが際立ち、何ともシュールな世界感の回答となっています。
4つ目は、「あのまろかりす モササウルス にんじゃ きんぎょ」。ついに恐竜が登場しました。字の雰囲気から3つ目の質問の人とは別の方の質問(?)のようですが、これはさすがに……と思っていたら、飼育員さんやってくれました。どう見ても「アノマロカリス モササウルス 忍者 金魚」が爆誕しています。
飼育員さんを取材
ねとらぼ編集部はこの回答を行っている飼育員さん本人を取材。これまでに届いたユニークな質問などについてお話を聞くことができました。
――「飼育員が答えます」はいつごろから始まった企画なのでしょうか。
飼育員さん:2020年の夏休みに合わせて行った企画で、時間があり次第回答をしていっています。まだまだ質問のストックはあるんですよ。
――これまでに届いたユニークな質問があれば教えてください。
飼育員さん:たくさんありますが、やはりTwitterへ投稿していただいたものがユニークだったと思います。あとは「カマキリのメスはなんでオスを食べてしまうんですか?」とか「恐竜はなんで歯があるんですか?」という質問も届きました。
――飼育員さんのイラストも素晴らしいなと感じたのですが、絵の勉強などをされていたんですか。
飼育員さん:いえいえ、子どものころから好きで描いているだけで独学です。
――独学であの絵心、すごいですね! 最後に「イングランドの丘」の見どころなどあれば教えてください。
飼育員さん:当園の顔といえばやはりコアラなのですが、中でも「だいち」くんというコアラは、おじさんっぽい仕草を取ることから特に人気があります。とてもかわいいので、ぜひ「イングランドの丘」へ見に来てあげてもらえたらうれしいです。
イングランドの丘では紹介した以外の質問や回答も展示しているとのことなので、気になる方は見に行ってみるとよさそうです。
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