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「はやぶさ2」からの分離カプセル、地球に帰還し回収される 探査機は新たな旅へ(1/3 ページ)
はやぶさ2は「玄関先にランドセルを放り出して遊びに行く小学生みたい」にカプセルを分離して次の小惑星へ。
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JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」から分離したカプセルが6日未明、大気圏に突入し、地球に帰還した。オーストラリアの砂漠地帯に着陸したカプセルには小惑星の砂などが入っているとみられ、現地での検査の後、早ければ7日には現地から飛行機で出発し、8日には日本へ到着する見込み。
世界で初めて小惑星の微粒子を地球に持ち帰った「はやぶさ」の後継機として開発された「はやぶさ2」は、生命の起源の謎を探るべく、2014年12月3日鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Aロケットで打ち上げられた。
小惑星「リュウグウ」の岩石回収などのミッションを完了した探査機は2019年11月13日、再び地球に向けて出発。2020年12月5日に接近した探査機からカプセルを分離し、6日3時ごろ着地した。
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カプセルはオーストラリアの上空で長い尾を引いた火球として観測された。その後カプセルはパラシュートを開きオーストラリア南部の砂漠地帯ウーメラに着地し、現地のチームに回収された。
カプセルを分離した探査機はその後地球を離れ、次の小惑星「1998KY26」に11年かけて向かう予定だ。カプセル回収を喜ぶ声とともに、二度と帰らない新たな旅に挑む「はやぶさ2」に対して「いってらっしゃい」と「さようなら」の声もネットにあふれている。
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