ニュース

銭湯が「ゆず風呂のゆずをつぶさないで!!」と訴え 注意書きを無視した行為に「本当に悲しくなる」(1/2 ページ)

店側が「やめて」と言うことは絶対にやめましょう。

advertisement

 冬至を迎えるタイミングで「ゆず湯(ゆず風呂)」を開催した大阪府の銭湯が、投入してから1時間足らずでほとんどのゆずがつぶされたとして「お願いだから潰さないで!!」と呼びかけています。

 大阪府貝塚市にある「天然温泉 清児(せちご)の湯」は、Twitterで「柚子を投入して1時間足らずで、男性側はこの有り様です」と、つぶれた大量のゆずを並べた写真付きで投稿。これにより、スタッフが「潰された果肉と種を網とホースで救い出す作業」に追われることになり、今後も続いてしまうと同じようなイベントができなくなると、悲しい現状を伝えています。

 なお、ゆず風呂の注意事項についてはPOPにも書いており、呼びかけもしてるとのことでした。

advertisement
つぶされた大量のゆず(画像提供:@setiyuさん)

 ねとらぼが銭湯側に取材し、同様のことがこれまでにもあったのか伺うと、以前開催した「伊予柑風呂」や「みかん風呂」でもつぶされたりすることは多々あったそうです。ただ今回のように「(ゆずを)入れて1時間もしないうちに全滅」というのは初めてとのこと。

 また、お客さんに小さい子どもが多かったというわけでもなく、ほとんどが大人だったことから、余計に「えええ!?」と驚いたようです。

 銅銭湯では温泉が循環式のため「湯が下のボイラーに送られ、ろ過され、また湯船にいく」といった仕組み。ゆずをつぶすと、その途中で配管がつまるといった機械トラブルの原因になります。

 それを防ぐため、約20分~30分はかかる「ホースでゴミを吸い取る」といった作業が発生。特に今回はあまり慣れてない若いスタッフだったこともあり、指示などに手間取ってしまったといいます。今回は投入から30分程度だったため大事には至りませんでしたが、「ひどい時にはお湯の入れ替えも必要になる」とのこと。

 過去には果実をネットに入れるなどの対策をしたことも。しかし「それだとやっぱり風情がない」と、今回は注意書きだけして、そのまま楽しんでもらえたら――という思いから開催。しかし残念ながら、今回の結果となってしまいました。

advertisement
大変な作業が発生し、一時お風呂がストップしてしまいます

 Twitterでは「これは本当にかなしくなりますね」「どうしてこんなことしちゃうんだろう」と、銭湯側と同様に驚く声が寄せられ、他の銭湯の公式Twitterからも「お客様ひとりひとりのご理解と最低限のマナーモラルを信じて開催しています」「絶対にしないでください」と注意喚起として拡散されています。

 他にも客側のマナーとして「掃除とか大変だし普通は自分の家では潰してたとしてもよそのとこのまではやらないと思います」や「風呂掃除したことあればこんなことしない」といった声も。

 今回のように店側が「やめて」と伝えている行為は、多くの人に迷惑がかかったり、危険だったりするものです。お互いのためにも注意事項は必ず守るようにしましょう。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  2. 高校生の時に出会った2人→つらい闘病生活を経て、10年後…… 山あり谷ありを乗り越えた“現在の姿”が話題
  3. 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  4. “ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
  5. 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
  6. 「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」
  7. 「防音室を買ったVTuberの末路」 本格的な防音室を導入したら居住空間がとんでもないことになった新人VTuberにその後を聞いた
  8. 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  9. プロが教える「PCをオフにする時はシャットダウンとスリープ、どっちがいいの?」 理想の選択肢は意外にも…… 「有益な情報ありがとう」「感動しました
  10. 「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示