漫画『さんかく窓の外側は夜』の1話を丸ごと出張試し読み！　映画を見る前に押えておきたいポイントを紹介（1/3 ページ）

　新感覚の除霊ミステリーとして注目を集める映画「さんかく窓の外側は夜」が1月22日に公開されることを記念して、原作漫画『さんかく窓の外側は夜』の1巻から「1話」とキーパーソンが登場する「6話」を丸ごとご紹介。ぜひこの機会に試し読みしてみてください（以下、本作に関するネタバレがございますのでご注意ください）。

　漫画家・ヤマシタトモコさん原作の『さんかく窓の外側は夜』は、“霊が祓える男”・冷川理人（ひやかわりひと）と“霊が視える男”・三角康介（みかどこうすけ）が二人で“除霊”を行いながら、怪奇事件に挑んでいくというストーリー。

　物語のカギを握る謎の女子高生・ヒウラエリカや、霊やオカルトを全く信じない超リアリストの刑事・半澤日路輝（はんざわひろき）、そして謎の教団を束ねる・先生など、個性豊かなキャラクターがわきを固める新感覚の除霊ミステリー作品となっています。

　地味でまじめな書店員・三角は“霊が視える”という特殊な力をもっているものの、霊に対して強い恐怖心を抱いています。そんなある日、勤務していた書店で知り合った男に「いきなりでごめんなさい」と突然“魂”に触れられてしまった三角は、あまりの快感にそのまま気絶。

　冷川と名乗るその男は「魂が触れ合うと気持ちいいんだ」と三角が気絶してしまった理由を語りつつ、自身が「拝み屋」という一風変わった仕事をしていることを説明し、三角の“目の良さ”を見込んで助手にしたいとスカウトを行います。

　霊が怖くて躊躇する三角に冷川は「私といれば怖くなくなりますよ」と一言。アルバイト代もはずむと言われ、三角は不思議なその仕事を手伝うことを決めます。

　バディとして除霊業務を順調にこなす中、世間では不可解な点が多く残る連続殺人事件が話題に。冷川と付き合いのある刑事・半澤日路輝からの依頼でこの事件を追うことになった三角と冷川は、「ヒウラエリカにだまされた」というキーワードにたどり着きます。

　“呪いを操る謎の女子高生”ヒウラエリカとは何者なのか？　その目的とは何なのか……？　三角と冷川は連続殺人事件と呪いの謎、そして隠された真実にたどり着けるのかが描かれていきます。

　森ガキ侑大監督がメガホンを取る実写映画では、冷川役を岡田将生さんが、三角役を志尊淳さんが、ヒウラエリカ役を平手友梨奈さんが、半澤役を滝藤賢一さんが務めます。

　一足早く行われたメディア向け試写では、人を食ったような態度など癖の強いキャラクターである冷川が岡田さんによって見事に演じられていることに加え、三角が徐々に成長する姿を志尊さんが繊細に演じている様子など、評判も上々。

　水深の深いプールを使った演出や、三角が恐れる“霊”の斬新な表現、予想もできないような出演者の登場、そして終盤一気に回収される伏線と、息もつかせぬ展開に筆者もぐいぐい引き込まれました。

　また2020年12月15日に行われた舞台挨拶では、滝藤さんから「この3人はめっちゃくちゃ仲いいんですよ」と評されるほど強い絆で結ばれている“チームさんかく窓”は、映画の公開に向けて次のようなコメントをしています。

　岡田さんは「スタッフ、キャスト一同込めた思いが届けばいいなと思っております。公開までまだ時間がありますので、この映画をどんどん広げて、皆様に愛される映画にしたいと思っています」とコメント。

　志尊さんは「この作品には、昔から何かにコンプレックスを持っていて、すごく孤独を感じてしまって、人に軽蔑されて、自分を表現できなくなってしまうという人物が主要キャラクターとして登場します。この作品を通していろんな人と関わることで、関わる方々の受け入れる気持ちで、一歩前に踏み出せるんだという気持ちを僕は三角という役を通じてあらためて感じることができました。この作品を見て、近くにいる人を大事にしたいと思ってくださったらうれしいなと思います」とコメント。

　平手さんは「個人的な意見になってしまうんですけれども、ストーリーももちろんですが、この作品の魅力は本編に流れる音楽の使い方だったりというところにもあります。主題歌をつとめてくださった『ずっと真夜中でいいのに。』さんの『暗く黒く』が個人的にすごく好きになったので、良かったらそちらにも注目してみていただけたらうれしいなと思っています」とそれぞれコメント。

　映画の公開に合わせて原作もチェックしてみると、より“さんかく窓”の世界観を楽しむことが出来そうです。

（C）2021映画「さんかく窓の外側は夜」製作委員会

（C）Tomoko Yamashita/libre