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1月31日でサービス終了するPHSに「お別れのメッセージ」が届く 利用者への感謝を伝える言葉に「悲しすぎる」「泣きそう」(1/2 ページ)

いままでありがとうございました。

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 1月31日でサービス終了するPHSから「お別れを告げるメールが届いた」――その切ないメッセージがTwitterで注目を集めています。

 「ストラップフォン」と呼ばれる超小型PHSの画面に表示された、

「あと2日で、PHS開始から25年の歴史が終了いたします」
「長年のご利用に心より感謝いたします。ありがとうございました。」

 という感謝の言葉。間もなく停波によって使えなくなる端末が、最後に伝えてきたメールの内容に、持ち主のけろ山(@keloyama)さんは「あまりにも悲しすぎる」とツイートしています。予告されていた運命とは分かっていても、実際に訪れた“終わり”に、当時を懐かしむ人々から「泣きそう」の声が寄せられています。

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超小型PHSに表示された「お別れを告げるメール」(画像提供:@keloyamaさん)

 PHSは、1995年に開始したモバイル通信サービス。NTTパーソナル、アステル、DDIポケット(後のウィルコム)が提供開始し、通話料の安さで人気を集め、若者を中心に「ピッチ」と呼ばれブームに。その後、携帯電話(ケータイ)との競争により徐々に利用者が減り、現在はY!mobile(ソフトバンク・ウィルコム沖縄)のみが提供していました。

 PHSの一般向けサービス終了が発表された2018年4月時点では、2020年7月末で利用できなくなる予定でした(関連記事)。しかし、低電磁波のPHSは医療機関で多く使われており、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりシステムの以降が困難になっている事情を考慮して終了日が延期に。こうして一度は別れを免れたものの、ついに2021年1月31日、PHSの歴史が終わります。

涙を誘う文面(画像提供:@keloyamaさん)

 どれだけのユーザーに愛されていたのかは、ツイートに寄せられたリプライの数(1月31日時点で400超え)からも伺えます。「お世話になった」「ありがとうピッチ」と感謝を伝える声をはじめ、学生時代に恋人同士で使っていたという思い出や、「HONEY BEE」「W-ZERO3」といった端末の思い出を語る声。他にも「3.11の震災のあの日、みんな携帯が使えなくなって公衆電話に列が出来てたけど、PHSだった私の携帯は普通に使えていて家にいた家族とも連絡が取れた」という、強く記憶に残るエピソードもみられました。

「件名」の短い言葉も胸に来る(画像提供:@keloyamaさん)

 Y!mobileはPHSサービス終了にあたり、特設ページ「PHS25年史」を公開中。1995年の誕生から、大流行した時代、ケータイとの“戦国時代”、復活からのさらなる窮地、そしてラストまでをわかりやすく振り返っています。たまごっちを内蔵したPHS「たまぴっち」といったオモシロ機種も紹介されているので、PHSファンも、当時を知らない人も楽しめるでしょう。

 余談ですが、フリー素材サイト「いらすとや」がPHSのサービス終了と同じ2021年1月31日に更新を一時停止します(関連記事)。その前日である1月30日、同サイトには「電波が入らなくなったPHSのイラスト」が加わっており、たくさんの「お疲れさま」が贈られた2つのサービスのコラボレーションに感慨深い思いをした人もいるかもしれません。

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そして電源OFFへ
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