「恐ろしい建物ができていた」 工業用ミシンなどプロの機器を使える工房が東京・日暮里に誕生 「天国発見」と反響呼ぶ
日暮里の繊維街の一角にある区の施設に、手芸やクラフト好きにはたまらない工房がオープンします。
日暮里(東京都荒川区)に「恐ろしい建物ができていた」という投稿がTwitterで注目を集めています。業務用ミシンなどプロ向けの機械が利用できるというその施設に、裁縫やクラフトをしている人からは「天国」と熱い視線が向けられています。
投稿したのは会計事務所を営むかたわら、サークルの売り子として手芸やコスプレなどを楽しむ荻窪ミナミ(@Ogikubo_minami)さん。“恐ろしい建物”とは、1月25日に開業した区の施設「ふらっとにっぽり」内に2月16日にオープンするモノづくり工房「ベビーロック・スタジオ日暮里」です。
内部を見学した荻窪さんは、「工業用ミシンやロックミシンが使える工房や、作った型紙をそのままの大きさで印刷したり革とかアクリルに写真をそのまま印刷できるやつとかあった」と設備の充実ぶりを伝え、「日暮里で買った布をそのまま服にできるとかいう魔境。ヤバい」「ここはオタクの心強い拠点やで……」と熱くコメント。Twitterでは「天国発見」「日暮里で買った布を、すぐ加工できるなんて!」「行ってみたい」と大きな反響がありました。
この工房はミシンや自動裁断システム、デジタル加工機などを扱う商社「ベビーロック」が運営。ファッション系のものづくりに特化しています。荒川区が、繊維街のある日暮里の特色を生かした地域活性化施設を設けるにあたって、工房スペースの運営事業者を公募し、ベビーロックが選定されました。
オープンしたばかりの公式サイトでは、利用できるサービスの内容やどのような機械が設置されているかが紹介されています。家庭用のミシンをはじめ、工業用のミシンや皮革用ミシン、アクリルや木材、皮革などの素材を加工できるレーザーカッター、布製品にシルクプリントできるデジタル製版機、プラスチックや石やゴムにプリントできるプリンターと、さまざまな機器が並んでいます。
施設では、ロックミシンやカバーステッチミシンなど各種ミシンを1時間1100円からレンタル可能。5月からは工業用ミシン、デジタル刺しゅう機、プリンター、レーザーカッターといったプロ仕様の機械も利用可能になります。
また綿、麻、シルクなどの素材でオリジナルデザインのプリント生地が制作できるサービスや、ミシンの使い方が学べる教室、モノづくりワークショップも予定されています。機器が使えるだけではなく、スキルアップや、ひとりではなかなかできないモノづくりにもチャレンジできるようです。
さらに今春には大阪市中央区に「ベビーロック・スタジオ 船場」のオープンも決定。詳細は決まり次第公開されます。
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