ステンレスの板から作られたパズルが「かっこいい」「飾るだけで絵になる」と注目を集めています。表面のヘアライン仕上げが美しい。
創業50年以上のプレス加工メーカー「協立工業」の社長・森下一さん(@kyoritsu_1962)が、「プロ向けの道具ではなく、普段つながる事が無い一般の方に楽しんで頂けるもの」として作った完成品をTwitterで公開しています。
ファイバーレーザーでステンレス版から切り出して作っており、バレル研磨(※バレルは「樽」の意で、研磨剤などと一緒に入れた容器を回転・振動させることで研磨する加工法)で安全のための面取り加工をまとめて施し、その後一度パズルを組み上げた状態でヘアライン研磨を行っているそうです。
これにより、完成したときにヘアライン(線状の研磨模様)の方向がそろうので美しく、難度の高い“無地パズル”のヒントにもなっています。ピースははめると「カチッ」や「カチャッ」と高い音が鳴るそうです。
ちなみに必要に応じて表面を滑らかにするバフ研磨も行い、バレル研磨以外は手動で行っているとのこと。また上記の見た目の理由と、ばらつきが発生することから、ピースは個別ではなく組んだ状態で仕上げているとしています。
一般向けに作った商品ですが、完成品を見た同業者からも「これは工数かかってるね。簡単にできるものではないかもね」と評価を頂けたと森下さん。Twitterでも「細部の仕上げが本当にきれい」「手間がかかっているのがわかる」と感動する声が寄せられ、「これは欲しい」の声が多く上がるなど人気を集めています。
「ステンレス製パズル」は、協立工業が2020年に立ち上げたオリジナルブランド「BEAM+DAYS」から発売され、現在ネットショップ(BASE)にて購入を受け付けています。価格は税込3万3000円。同ショップでは、他にもステンレス製の「ポットマット」や「ドミノ」なども。また、2020年中には同ブランドのオフィシャルサイトもオープン予定とのことです。
画像提供:森下一(@kyoritsu_1962)さん
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