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「カプコンアーケードスタジアム」が最高すぎて全人類遊んでほしいという話 今日書きたいことはこれくらい(2/3 ページ)

しんざきさんによる「カプコンアーケードスタジアム」第一感。

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19XX -THE WAR AGAINST DESTINY

 当然の「19XX」。何度も言っているようですが、25年間移植されなかった幻のタイトルです。もう、ご家庭で「19XX」が遊べるってだけで色んな感情が!! だだ溢れに!! なってしまいそうなんですが!!! 当然既にかなり遊んでいるんですが、現在のところ気になるような違和感は感じていません。

 このゲーム、見た目はオーソドックスな縦シューなんですが、とにかく「マーカーミサイルに始まってマーカーミサイルに終わる」って言っていいくらいのマーカーミサイルゲーでして、溜め撃ちを当てることで一定時間敵をロックオンできるマーカーミサイル、これをどう使っていくかによって全くゲームが変わります。

 基本的には「画面にしばらく居残る固い敵に当てる」という考え方でいいんですが、マーカーミサイルを当てておいて自分は弾避けに集中するとか、画面左の敵はマーカーミサイルで、画面右の敵はショットで対処とか、貫通能力を生かして一列に並んでいる雑魚敵にぶっ放すとか、用途がマルチすぎて使い方を考えるだけでものすごく楽しいです。マーカーミサイルを併用しつつボスに張り付いてビシバシ撃ち込んでるときなんてマジで脳汁が出ます。

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 ぜひ、リワインドも併用しながらマーカーミサイルの使い方に悩んでいただきたい……!!

 これ割とSTGに共通したコツの一つなんですが、特に初心者の方は、「弾の間をかいくぐる」ということはあまり考えない方がいいです。弾は大きな一つの塊と考えて、その間を大きく使って避ける、というのが弾避けの基本です。まあ、そうできない場合もあるんですが。

 あと、「19XX」のもう一つの特長は「スコアアタックが熱すぎる」ということでして。敵の撃破率を上げるほど上がりやすくなる「階級」、階級によって倍率が上がっていくけれど死ぬとリセットされてしまう勲章集め、素早く倒すほどボーナス点が上がるボス敵。これらの兼ね合いで「可能な限り張り付いてボス敵を早期撃破したいけど、リスクを取りすぎると死ぬ」というチキンレース的な熱い得点稼ぎが楽しめます。慣れてきたらぜひスコアアタックにも挑戦していただきたいと思う次第です。

 それとBGMがもう全曲熱い。ロックありジャズありバラードあり、重苦しい曲もあれば躍動感あふれる曲もあるので、ボリュームは大きめにしてBGMをじっくり楽しみつつ遊ぶのがオススメです!! パーカッションが全曲印象的という他なくって、3面STAGE BGMの「Dance of green gnome」が最高すぎる……。あと7面BGMの展開とステージ展開のシンクロ具合は、マジで「ガンフロンティア」5面と同等の熱い展開すぎます。

プロギアの嵐

 ケイブ開発の横スクロールSTG。このゲームも、普通に遊ぶと「めっちゃ弾が多い」という一見弾幕ゲーでして、1面から既にかなりの弾数なので「どうすんだこれ」ってなっちゃうかもしれないんですけど、「ジュエリング」というシステムを覚えるといきなりゲームが激変します。

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 要は「敵弾を爆風に巻き込むと敵弾が得点アイテムになる」というシステムなんですが、ショットボタン押しっぱなしの「ガンナーモード」では爆風だけではなくこのジュエリングのエフェクトでも敵弾を得点アイテムに変えられるので、自機に迫っていた弾を一気に消しつつどどーんと得点稼ぎができる、という非常に気持ちいいことになるんですね。これをうまく使っていけば、かなりの部分弾避け自体をキャンセルできるんです。

 ボタン連射によって、攻撃力が高く移動速度が速い「ファイターモード」。ボタン押しっぱなしによって、移動速度が遅いけれど敵を自動追尾して撃ってくれる「ガンナーモード」。この二つの使い分けも重要で、ファイターモードで育てた得点アイテムをガンナーモードで回収、といったサイクルを形成していくことで、どんどん得点を稼いでいくことができます。ジュエルを集めれば集めるほど撃ち込み点が上がるという要素もデカい。どこでどうモードを切り替えるかというパズルみたいな要素もあって、とにかく得点稼ぎが熱すぎるんです、このゲーム。

 「得点稼ぎとそれに伴うパターン構築」が熱いゲームなので、リワインド機能が大活躍します。どう撃ち込めば効率よくジュエルを回収できるか、この突き詰めやすさはすごい。

 弾幕についても、一見ムチャなようで実は「よく見るとキレイに避けられるルートがある」とか「レバーを押しっぱなしにしているだけで避けられる」といった弾幕も多いですし(もちろんガチ避けしないといけない弾幕もある)、ケイブシューお決まりで自機の判定もすごく小さいので、「当たったように見えて避けてた」ということも頻繁。ちょくちょく巻き戻しつつ「どうやれば避けられるんだ……?」と試行錯誤するのも味わいがあります。

 ちなみにこのゲーム、ディレクターも担当されていた井上淳哉先生がいみじくもこうおっしゃっているんですが、

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当時社長から「ジブリみたいな世界観のシューティングを作れ。」と無茶振りされて、自分なりに咀嚼して作った作品です。(苦笑)

 世界観や演出的なところでもめちゃくちゃ力が入っておりまして、所々で入る敵ボスのセリフやら、主人公とガンナーの間で好感度があって恋愛要素があったり、選んだキャラの組み合わせによってマルチエンディングになったりするのでその点もとてもオススメ。個人的にはボルトとネイルのペアがとても好き。

 見た目の弾幕の厳しさに引かず、STG初心者の方にも触ってみていただきたい一作です。

ギガウイング

 これも一見するとオーソドックスな縦シューなんですが、プロギアと同じく「システム一個覚えるとゲームが変わる」というタイトルでして、とにかくショットボタン押しっぱで一時的にバリアを張れる「リフレクトフォース」、これがものすごーーーく重要なゲームです。

 リフレクトフォースでは敵弾を反射して自分の攻撃にできるんですが、これが相手に当たると得点アイテムになるんですよ。敵弾の塊がいきなりどどーーんと大量の得点アイテムに変わる爽快感、本当最高なんでぜひ一度体験してみてください。「兆」とか「京」の単位までいくインフレ気味の得点システムともあいまって、大量の敵弾を見るのが楽しみになること間違いなしです。画面を埋め尽くす得点アイテムには一見の価値あり(得点アイテムが多すぎて弾が見えにくいことがあるんだけど)。

 しかもリフレクトフォースは、いわゆるボンバーとは違って使用後数秒でチャージされて何度でも使えるので、とにかく「あ、ちょっと弾が多いな。リフレクトフォースポチー」って感じでお気軽に使っていくことができます。結果的に、厳しい弾避けをしなくてはいけないタイミングをほとんど逆にチャンスにできるという素晴らしい仕様。

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 「オゥケイ」って声がとてもしぶい(リフレクトフォースチャージ完了時のボイス)。

 難易度もそれほど高くなく、稼げば稼ぐほど面白いと、STGの入口としても最適の一作です。あとアイシャがかわいい。

バトルサーキット

 しんざきってベルトスクロールアクションが恐ろしく下手くそでして、「ファイナルファイト」だとソドムどころかダムドで死ぬし、「ダンジョンズ&ドラゴンズ シャドーオーバーミスタラ」ではゴブリン戦車で一人死んでハーピーかテルアリンで確実にゲームオーバーという程度の腕前なんですが、このゲームはカプコンベルトスクロール全体の中でもかなり遊びやすい難易度です。多分私が自力クリアできたアーケードベルトスクロールアクションって、これと「ダブルドラゴン」の2作だけです。

 稼いだ賞金で自キャラをパワーアップさせられる「アップグレード」ってシステムがあるんですけど、これで手に入れた必殺技が基本的にどれも強力で、敵の攻撃もそこまで激しくないんでコンボでごリ押すことができるんですよ。敵をびしばし殴ってまとめて蹴散らす爽快感が十分に味わえるので、これもベルトスクロールアクション初心者さんにお薦めのタイトルです。キャラクターもコミカルで、かわいい物好きな人にもお薦めです。

 ちなみに、見た目が最もイロモノである「エイリアン・グリーン」が、恐らくクリアするだけなら一番楽。バトルダウンロードで体力回復できるの強すぎる。逆に、「どう見ても主人公」という立ち位置の「サイバー・ブルー」が意外と上級者向けというワナがあります。初プレイはグリーンお薦め。

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