「Amazonから身に覚えのない注文メールが来たけど注文履歴がない」 注文履歴を“非表示”にする不正利用に注意(1/2 ページ)
似たような不正利用に遭ったという報告も複数。
Amazon.co.jpから身に覚えのない注文メールが届いたものの、注文履歴に見当たらない――こんな不正利用の体験談が反響を呼んでいます。
不正利用に遭ったしそ(@crystal_earth)さんは、一連の経緯をTwitterで公開。しそさんのもとにAmazonから身に覚えのない注文メールが届いたのは3月のこと。住所氏名などの個人情報が記載されており、迷惑メールではなくAmazonから送られたものでした。
メールの内容は、マーケットプレイス出品者から数十の商品を数十円で購入したというもの。アカウントの不正利用を疑ったしそさんでしたが、メールに記載されていた注文内容が注文履歴に見当たらないという不思議な状態。代金は何者かがコンビニ決済で払っており、「支払状況」にも支払履歴が残っていました。それでも注文履歴には記録がありません。
不審に思ったしそさんが調べたところ、Amazonに注文履歴を非表示にする機能があることが分かります。注文履歴に「注文を非表示にする」というボタンがあり、クリックすると履歴に表示されなくなります。しそさんが確認したところ、当該の注文は非表示にされていました(「アカウントサービス」の「お買い物設定」から非表示にした注文を表示可能)。
しそさんはこの件をAmazonのサポートに報告。不正利用として対応してもらい、「金銭的な被害がなくても不正利用による注文は受け取る必要はない」との回答を得たといいます。なお発送予定日を過ぎても注文の商品が届けられた痕跡はないそうです。
リプライでは、しそさんと似たような不正利用に遭ったという報告も複数見られました。Amazonに同様の被害報告がどのくらいあるか、利用者はどのように対応すればよいかを問い合わせたところ、顧客の問い合わせ内容や件数についてはコメントしないとし、「Amazonは違法行為を容認しておりません。お客様から不審な注文等についてカスタマーサービスにご連絡をいただいた場合は、厳正に調査を行ったうえで、必要な措置を講じております」という回答にとどまりました。
クレジットカードの不正利用はなく、大量の注文に少額の代金という、一般的な不正利用とは違う状況に対し、Twitterではブラッシング詐欺(架空の注文で商品の評価を上げる)の可能性や、企業が在庫処理の費用負担を避けるため不正利用したのでは、などの推論が寄せられています。
クレジットカードの利用明細を確認して身に覚えのない利用をチェックする、というのは不正利用の確認法としてよく言われていますが、今後は非表示になっている注文履歴がないかどうかも定期的にチェックしてみるとよさそうです。
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