横浜駅・崎陽軒「おうちで駅弁シリーズ チャーハン弁当」(630円)(1/12 ページ)
毎日1品、全国各地の名物駅弁を紹介! きょうは横浜駅・崎陽軒「おうちで駅弁シリーズ チャーハン弁当」(630円)です。
【ライター望月の駅弁膝栗毛】(初出:2021年2月24日)
横浜市内の東海道本線を駆け抜けて行く185系電車の「踊り子」号。
40年にわたって走り続けてきた185系電車も、3月に定期列車からの引退が発表されていますが、なかなか遠くへ出かけにくい時期は、沿線で静かに見送りたいもの。
湘南・伊豆方面へのお出かけでは、横浜駅の売店で駅弁を買って、グリーンストライプの車両に乗り込んだ思い出をお持ちの方も多いことでしょう。
横浜駅の駅弁と言えば、やっぱり「崎陽軒」のお弁当!
崎陽軒ウェブサイトのトップページには、通信販売と配達のバナーが表示されます。
全国の駅弁屋さんが取り組む、駅弁の「通信販売」をフィーチャーする「駅弁膝栗毛」の特集企画「駅弁の通信販売を楽しもう!」の第14弾。
今回は、おなじみ崎陽軒の通信販売を利用してみましょう。
崎陽軒では以前から、シウマイの通信販売などを行っていましたが、コロナ禍で在宅勤務等が増え、人の移動機会が減ったことから、「崎陽軒の駅弁を食べる機会が減ってしまった」というお声や、もともとあった全国各地からの「崎陽軒の駅弁を食べたい」というニーズに応え、令和2(2020)年8月1日から、満を持して、駅弁の通信販売を始めました。
新たに開発した「おうちで駅弁シリーズ」は、冷凍保存・レンジで簡単調理がポイント。
チャーハン弁当とピラフ弁当をはじめ、季節駅弁の販売も行っています。
崎陽軒の通信販売サイトで、「おうちで駅弁シリーズ」と表記のある商品をクリック(タップ)。
ネットでは、カートに入れ、決済方法を選び、お届け先などの情報を入力していきます。
決済方法は、クレジットカードに加え、代引き、コンビニ払いが選べる他、注文方法も、電話・FAXによる注文に対応しており、どの世代の方も気軽に通販を楽しめます。
5400円(税込)以上の注文で、送料無料(クール便含む)となるのも有難いですね。
今回は、注文から1週間ほどで、崎陽軒からキンキンに冷えたクール便が到着しました。
「おうちで駅弁シリーズ」を含む冷凍便の場合、通常の通販商品と比べ、到着まで5~6日ほど長くかかりますので、購入すると決めたら、早めの注文が吉。
受け取りの際も、集合住宅の宅配ボックスは使えませんので、宅配便会社のSNSサービスなどを活用しながら、できるだけ在宅を心がけたいものです。
「おうちで駅弁シリーズ チャーハン弁当」(630円)は、昭和初期に登場した「やきめし」の系譜を継ぐ「横濱チャーハン」をベースにつくられています。
横濱チャーハンの掛け紙と同じデザインのシールがビニールのパッケージに貼られており、オリジナルの「おうちで駅弁シリーズ」のロゴも入っていますね。
外袋から出し、この面を上にしたまま、中袋を開封しないで、レンジで加熱していきます。
電子レンジによる加熱の目安は、500Wが4分30秒、600Wが4分。
加熱されると、中袋が膨らみ、封の一部が開いて、蒸気が抜けたら出来上がり。
チン! と鳴れば、レンジの周りに、チャーハンのいい香りが広がってきます。
賞味期限は製造日から32日ありますので、食べたいときがいつでも駅弁タイム。
各種冷凍駅弁のなかでも、「簡単に調理できる」点は、とくに群を抜いています。
【おしながき】
- チャーハン (トッピング:海老・グリーンピース)
- 昔ながらのシウマイ2個
- 鶏の唐揚げ
- 筍煮
「おうちで駅弁シリーズ チャーハン弁当」も、「横濱チャーハン」と同じく、心地よいパラパラの食感でいただくことができました。
昔ながらのシウマイは2個、鶏の唐揚げと人気の筍煮も入って、器こそ冷凍感がありますが、中身は「冷凍」と言われなければ、気づかないかも!?
小腹が空いたときにも有難く、頼もしい在宅ワークのお供になってくれそうですね。
185系電車の「踊り子」号が引退していく一方、並行する横須賀線には、新型のE235系電車の増備が進んでいるようです。
電車の世代交代とともに、駅弁の果たす役割も、時代とともに変化があるもの。
駅で買う旅のお供から、家に届く普段の暮らしのお供へ。
「冷凍駅弁」もまた、“新しい生活様式”の一部となっていきそうです。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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