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イニエスタ、ヴィッセル神戸と2年間の契約延長 「大きな目標を勝ち取りたい」(1/2 ページ)

日本中が「ありがとうイニエスタ」。

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 ヴィッセル神戸は5月11日、MFアンドレス・イニエスタ選手との契約を更新し、2023年まで延長することで合意しました。ヴィッセル神戸YouTubeチャンネルでは「アンドレス・イニエスタ選手に関する重要な記者会見」と題して、14時から動画を配信。2年間の契約延長が発表された瞬間、視聴者からは「神戸だけではない。日本中がありがとうイニエスタ」「素晴らしいニュースです! Jリーグ全体を盛り上げていって下さい!」といった歓声が沸き起こりました。


ヴィッセル神戸と2年間の契約延長を発表したアンドレス・イニエスタ選手(画像はヴィッセル神戸公式YouTubeから)

 イニエスタ選手はFCバルセロナでプロキャリアをスタート。9度のリーグ優勝、4度のUEFAチャンピオンズリーグ制覇に貢献し、2015-16シーズンからバルセロナを退団するまでの3シーズンはキャプテンを務めました。スペイン代表としても「2010FIFAワールドカップ」で初優勝を成し遂げます。


三木谷会長(左)と特別仕様のユニフォームを披露するアンドレス・イニエスタ選手(画像はヴィッセル神戸公式YouTubeから)

 2018年5月にはJリーグの神戸と3年契約を締結。イニエスタ選手は入団当時の記者会見で「選手として神戸に来ただけでなく、新しい歴史を日本やアジアで起こしたい」と意気込みを話していました。それからの3シーズンで、2019年には天皇杯で初めてタイトルを獲得し、2020年のACL(アジアチャンピオンズリーグ)ではベスト4進出を果たしています。

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37歳の誕生日を迎えローソクの日を消すアンドレス・イニエスタ選手(画像はヴィッセル神戸公式YouTubeから)

 5月11日に37歳の誕生日を迎えたイニエスタ選手は「信頼してもらえているし、大切にしてもらえている」と神戸と契約延長した経緯(けいい)を説明。「愛情とリスペクトを持って、(日本の)皆さんがおもてなしをしてくださったことで、この場所が自分たちにとって第2の故郷になりました」とこれまで3年間住んできた神戸の地に感謝しました。

 楽天ヴィッセル神戸の三木谷浩史代表取締役会長は「世界ナンバーワンのテクニックやサッカー頭脳に関しては、私の予想をはるかに上回りました。それ以上にチームや周囲への思いやりが素晴らしい」とし、さらに「エル・クラシコ(伝統の一戦、FCバルセロナとレアル・マドリードの試合を指す)でレアル・マドリードサポーターが(FCバルセロナの選手で)スタンディングオベーションをしたのはアンドレスだけだと思うが、その意味がわかった」とイニエスタ選手の偉大さを称(たた)えます。

 2年間で何を残したいかと問われたイニエスタ選手は「ピッチ上で最高のプレーをすることで語り継いだものを残していけるようにしたい」と回答。そのためには「日々のトレーニングを継続することが重要」と続けました。自分の性格として「小さな目標にモチベーションを感じない、大きな目標を勝ち取りたい」と表現したイニエスタ選手。三木谷会長は「おそらくヴィッセル神戸で選手の集大成、ヴィッセルに対するコミットという大きな決断をしてくれました」とイニエスタ選手が現役最後のチームに神戸を選んだことも明かしました。

 記者会見の動画を見ていたファンからは「ありがとうイニエスタ! 正直引退会見を覚悟してたけど、まさか2年も契約延長してくれるとは!! 本当にうれしい!!!」「2年間の契約延長心から感謝だね。まだ日本でイニエスタのプレーが見られるんだからこんなに嬉しい事はない。ありがとうございますイニエスタ!」と感謝する声が大勢を占めています。少なくともあと2シーズン、日本のJリーグでマエストロと称されるプレーぶりをしっかり目に焼き付けることができそう。まだまだ楽しみは続きます。

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