亡くなったひいおばあちゃんと「夢の中で一カ月暮らした」 不思議で心温まる思い出を描いた漫画(1/2 ページ)
旅立つ前、最後に会いに来てくれたのかもしれません。
お葬式。死者を弔い、残された人々がそれを受け入れるための儀式です。そのためでしょうか、不思議な体験を聞き集めるにあたっても、お葬式にまつわるお話には心温まるものが多い印象があります。
今回ご紹介する作品は、イラストレーターのたこ(@takopetyach)さんが、お葬式の直後に体験したというお話。
たこさんが中学校1年生のころ、ひいおばあさんが96歳で亡くなりました。葬式の数日後、法要を控えた晩、たこさんは不思議な夢を見ます。
夢の中で、たこさんが仏壇にお経をあげていると、背後に気配を感じます。振り返った先には、亡くなったはずの曾祖母が笑顔で座っていたのです。
たこさんは曾祖母が生き返ったものと思い、お化けでもいいからずっと一緒に暮らそう、と伝えますが……ひいおばあさんは一言もしゃべることなく、困ったように首をかしげるばかりでした。
しびれを切らしたたこさんは、せめて1カ月だけでも一緒に過ごそう、と提案します。それから2人は、夢の中で確かにひと月ほどの時を過ごしたそうです。
たこさんがその夢の内容を家族と親族に伝えたところ、意外な事実がいくつも判明します。曾祖母の服が亡くなった方に着せる「白装束」であったこと。その日が「三十五日法要」の日であったこと。夢の中で曾祖母が座っていた場所に、大きなシミができていたこと……。
偶然にもそのような夢を観ただけなのか。あの世へ行く前に会いに来てくれたのか……。その真相は知る由もありませんが、たこさんが大好きな“大ばあちゃん”と過ごした1カ月は、現実とは異なる時間の流れに確かに存在したのでしょう。
作品提供:たこ(@takopetyach)さん記事:たけしな竜美(@t23_tksn)
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