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「世界の終わりまであと7日」→「1日の長さを8760時間にします」 人類滅亡をとんちで先延ばす漫画がシュールな地獄絵図(1/2 ページ)

結局逃れられない終末。

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 「世界の終わりまであと7日になりました」――。突然訪れようとする終末を、とんちめいた政策で先延ばしにする漫画「七日後に終わる世界」がシュールで風刺的です。これで人類は救われる……のか?

なぜかはよく分からないが、とにかく世界は終わるらしい。逃れる術は……?

 日曜朝のニュースで世界の終わりを知り、困惑する主人公。終末となる次の日曜日は、待ちかねたデートの日なのに。

 その翌朝、テレビには耳を疑うようなニュースが。1日の長さを8760時間(365日間)に再定義すると、国連が決定したのです。これで世界に残された時間は約52560時間――つまり旧定義でいう約6年間に延長されました。

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 そんな屁理屈が通るかどうかはともかく、主人公は世界の終わり延びてんじゃん! とひと安心。ただ、困ったことにデートの日まで6年後になってしまいました。それ以上に問題なのが、この週明けからの出勤。会社が雇用契約をたてにして、“1日働け”と休ませてくれないのです。実際は以前でいう1年よ?

 時間の定義は勤務中にも随時書き替えられ、どんどん長くなっていく“1日間”。終末が着々と延期される一方で、デートの日は17万5200時間後、つまり20年後になってしまいました。

 果てなく続く労働に、過労死する者も続出。試算すると現定義での“7日後”あたりには、世界の労働人口が死滅するという、どちらにしても変わりのない状態になってしまうのでした……。

 同作は綿桐さやさんによる、「日本SF作家クラブの小さなマンガコンテスト」応募作品。「朝テレビのスイッチを入れると、ニュースキャスターが『おはようございます。世界の終わりまであと七日になりました』」という場面からマンガを始めるルールの下、8ページ以内の短編を描く趣向で、8月31日までpixivで開催されています。

作品提供:綿桐さやさん

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※この作品は「日本SF作家クラブの小さなマンガコンテスト」の参加作品ですが、記事化によって審査に影響がないことを日本SF作家クラブに確認しています

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