好きになった女の子は「1型糖尿病」 糖尿病のリアルと恋を描いた漫画の続きが気になる(1/2 ページ)
爽やかな青春ラブストリーを展開しつつ、病気とのつきあい方を解説。
血糖値を一定に保つ「インスリン」が充分に働かず、血液の中の糖が細胞に取り込まれにくくなる「糖尿病」。中でも膵臓からインスリンがほとんど出なくなる「1型糖尿病」をテーマにした漫画が勉強になります。
高校生の神野(じんの)は登校中に気分が悪くなったとき、同じクラスの宇治川淑乃(うじがわよしの)に介抱され、好意を抱くようになりました。
それからというもの、神野は学校で彼女がスポーツをしたり本を読んだりする姿や、笑顔から目が離せません。淑乃と友だちとのやり取りから、甘いものが嫌いだということまで把握しています。
ある時、淑乃の様子がおかしいことに気づいた神野。苦しそうな様子で、冷や汗をかいています。「糖分取ったら良くなるから」と言われ、神野はジュースを渡します。回復した彼女に告白した神野。しかし、持病があり迷惑をかけてしまうからと断られてしまい……。
淑乃の持病は「1型糖尿病」。若いうちに発症する傾向があり、生活習慣が関わる2型糖尿病とは原因や治療が異なります。苦しそうだったり、冷や汗をかいていたりしたのは、「低血糖」という症状だったのです。彼女の場合、ジュースを飲んで安静にしていたら回復しましたが、重症では意識を失う場合も。「まずい」と思ったら迷わず救急車を呼ぶのが良いとのことです。
漫画を描いたハヅキ(@ha_jasmine_)さんは、スポーツトレーナーの仕事をするかたわら、趣味で漫画を描いています。2021年2月に1型糖尿病を発症したことから、病気について多くの人に知ってもらいたく、この漫画「俺の彼女は一型糖尿病です(カノイチ)」の執筆を始めたそうです。
漫画には糖尿病を患う人やその家族から反響が。漫画をきっかけに病気について多くの人に知ってもらえることを歓迎するコメントが多数寄せられていました。
実際に自分に低血糖の症状が出た時のために、恋人がぶどう糖や薬を携帯してくれているという人も。理解者が大切だからこそ、とっつきやすく、わかりやすい、漫画という表現方法で発信されたことが喜ばれたのでしょう。
「女の子も男の子も可愛い」や「彼の覚悟と成長を見てみたい」といった、漫画そのものを面白さについて言及したコメントも。次回はデート編とのことで、ふたりの初めてのデートと恋の行方も気になりますね。
作品提供:ハヅキ(@ha_jasmine_)さん
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