「子どもが青アザで入院した」実体験漫画に反響 病名が分かるまでの不安や入院治療のつらさに共感の声(1/2 ページ)
子どもが病気になったときにつらさがひしひしと伝わる。
子どもが「免疫性血小板減少症(ITP)」という病気の診断を受けた出来事を描いた漫画が「勉強になる」「泣いた」など反響を呼んでいます。作者はTwitterやnoteに日常漫画を投稿しているもしこぴ(@moshikopi)さんです。
現在2歳のもしこぴさんの息子さんは、1歳2カ月のころにITPの診断を受けました。血小板が減って血が止まりにくくなる病気で、日常生活には大きな支障はないものの、大きなケガやごくまれに起こる脳出血には注意が必要だといいます。自覚症状はなく、息子さんの場合は症状が青アザだけでした。
もしこぴさんが異変を感じたのは2019年の冬のこと。青あざができやすい気がすると医師に聞いたところ、体質ではないかと言われて一安心。その後しばらくして、息子さんの太ももに大きな紫のアザを発見し、様子もおかしかったため、かかりつけの医者に。血液検査をしたところ、脳出血の可能性があるので総合病院に行くように言われます。
総合病院でCTスキャンの結果を待つ30分間、「もしものことがあったら」と不安にさいなまれ、永遠のように感じたといいます。脳出血ではなかったものの、気になるところがあると、今度は血液の専門医がいる病院に行くように言われました。大病院に到着したのは夜。その日3度目の採血に泣き叫ぶ息子さんの声を聞くのがしんどかったといいます。ここでも結果を待つ間、「長い長い時間」だったといいます。
ITPの可能性が高いとの診断を受け、入院することになった息子さん。度重なる採血や慣れない環境になかなか寝つけず、ストレスや胃腸炎でご飯を食べない、すぐに点滴をはずそうとして目が離せない……など苦しい状況が続きました。もしこぴさんも簡易ベッドに横になりながら「もしも命にかかわる重い病気だったら?」と不安に襲われ、赤ちゃんとの入院はつらかったと振り返ります。
2泊3日で退院した息子さんは回復してきましたが、その後ももしこぴさんは、医師に体質と言われたときにもっと突っ込んで聞いていれば……など、「自分の判断ミスのせいで子どもを危険にさらしてしまったかもしれないという自責の念」や後悔を感じてつらかったといいます。
そこから立ち直るきっかけになったのは「他者とつながること」。幼なじみに話をして、「つらかったね」「頑張ったじゃん」と心に寄り添ってもらえたことでした。息子さんは現在、完治はしていないものの、アザもほとんど出なくなり、発病前と変わらない生活を送っているのだそうです。
不安にさいなまれながらCTの結果を待っていた30分間の気持ちを忘れることはできない……もしこぴさんは、知りたくなかった苦しみや悲しみもあったけれど、子どもが力強く育っていく喜びも知ったとつづっています。
子どもが病院で何度も検査したり、入院したり……というのは本人はもちろんですが、家族も大変なダメージを受けるのではないでしょうか。「もっとこうしていれば……」と自分を責めてしまいがちですが、状況を受け入れること、不安を吐き出せる場所を作ることも大切なのですね。
読者からは「子供の付き添い入院のしんどさわかります」「子育てをしている以上、想定外は覚悟の上ですが病気入院は想定外の外で、子も親もキツいですよね」「自分の判断のせいで採血や点滴などで小さな子が泣いている現実が辛かったです」など共感する声が寄せられています。
画像提供:もしこぴ(@moshikopi)さん
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