ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」(1/3 ページ)

「そこから!?」と言ってしまう人も多そう。

» 2025年01月14日 21時00分 公開
[三日月影狼ねとらぼ]

 “そこそこのドブ”で捕獲したアメリカザリガニをまさかの方法で2週間飼育し、食べてみた結果がYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で195万回再生を突破し、3万1000件以上の高評価を集めています。

井戸水で育ったアメリカザリガニを食べてみた結果がヤバすぎた

 動画を投稿したのは、大人になっても楽しいことを探求し続けるお父さんの「ちーとん」さん。自身のYouTubeチャンネル(@chieeton)では以前、砂浜に出現する“人喰い虫”を捕獲し、食材として活用する姿が「ぶっとんでる」と話題になりました(関連記事)。今回は久しぶりに、アメリカザリガニを捕まえていくようで……?

アメリカザリガニを捕獲する

 ちーとんさんによると、流れの少ないドブにいるザリガニは臭みが強く、常に新鮮な水に入れ替わる田んぼのような場所にいるザリガニは臭みがなくておいしいそうです。そこで、そこそこのドブにいるザリガニを捕まえ、ある方法でおいしく食べられるようにしたいと考えているのだとか。

アメリカザリガニを ザリガニを捕っていきます

 ある方法、それはザリガニを数週間キレイな水で飼育し、臭み抜きをすること。食べる2週間以上前から富士山の雪解け水にさらし、臭みを抜いているという静岡県のウナギにヒントを得たそうです。

 そして、いざザリガニ採取をスタート。日頃テナガエビなどを捕まえるときに使う“エビ網”を使い、次から次へとザリガニを捕まえていきます。途中で特定外来生物のウシガエルとアライグマ、テナガエビなどの生物に遭遇しつつ、クーラーボックスいっぱいのザリガニを捕獲したちーとんさんなのでした。

皆さんザリガニ まずは1匹目

 なお、ウシガエルやアライグマなどの特定外来生物は、生きたまま持ち運ぶことも飼育することもできません。しかし、アメリカザリガニは条件付き特定外来生物であることから、生きたまま持ち運ぶことも、飼育することも問題ありません。

絶対逃がさないよう 持ち帰る際は絶対に逃がさないように注意

 ただし、条件付き特定外来生物も、飼育している個体を逃がすこと、販売すること、販売を目的として飼育することは禁止されています。アメリカザリガニを捕獲する際は、環境省のWebサイトなどをチェックしてくださいね。

帰宅後、まさかの井戸掘りを開始

 ザリガニを1匹も逃がすことなく、無事に帰宅したちーとんさん。ザリガニを入れたプラ舟(底の浅い容器)の中に注ぐ井戸水を確保するため、なんと井戸を掘っていきます。

 Amazon.co.jpで買った井戸掘り器で地面を掘っていきますが、一番上の粘土層があまりにも硬くて苦戦している様子。井戸掘りは運と体力だと語りつつ、黙々と地面を掘り続けます。

井戸掘り器 まさかの井戸掘りスタート

 3日ほど掘り進めてから手押しポンプを使ってみると、無事に水を吸い上げることができました。水が染み出す量は多くないため、一気に吸い上げると枯れてしまいますが、4、5時間もすればまた水がたまってくるようです。

はい、こんな感じで 3日かけて井戸水をくむことに成功

 その後、何度も水をくみ上げ、井戸水の濁りを取ることにも成功。井戸には電動ポンプをセットして4時間に1回、1分だけ水をくみ上げるプログラムを組み、ザリガニのプラ舟に自動でキレイな井戸水が入るようにしておきます。

 2週間後、ザリガニのプラ舟には100回ほど井戸水が注がれました。なお、2週間絶食させると死んでしまう可能性があったため、細かくカットしたカボチャを入れておいたそうです。

入れることが 自動で井戸水が入るようにプログラムを組みました

いざ調理開始

 そして、いよいよザリガニを調理することに。まずは井戸水で2週間飼育したザリガニと、前日にそこそこのドブでとってきたザリガニの味の違いを確認していきます。

 なお、ザリガニなどの淡水生物には寄生虫がいる可能性があるため、食べる際は必ず完全に火を通してください。今回は2匹とも15分ほどゆでてから味を確かめました。

ここでいったん味見 前日にドブで捕ったザリガニと、2週間井戸水で飼育したザリガニの味比べ

 ドブで捕ったザリガニはおいしいものの、飲み込んだ後に鼻から抜ける香りに多少の生臭さがあるとのこと。井戸水で飼育したザリガニも、鼻から抜ける香りに大きな差はないようです。2週間の飼育では、染み付いた臭いは取れないのですね……!

 そこで、多少ザリガニの臭いがあっても気にならない、米ルイジアナ州の郷土料理「ケイジャン料理」を作ることにしました。ケイジャン料理は地元の食材を大鍋に入れ、塩とスパイスで味付けしたシンプルかつ大胆な料理なのだそうです。

 まずは腸管を抜いたザリガニを大きな鍋に入れて火を通し、ニンニクとビールを入れて蒸し焼きにします。そして、クローブを入れて15分ほど加熱。シナモン、五香粉、レッドペッパー、パプリカ、花椒、クミン、スパイスのマキシマムを加えて岩塩で味を調え、大きめに切ったトウモロコシ、レモンを入れて汁気を飛ばし、味がなじんだら完成です。

完成 ケイジャン料理が完成しました!

 完成したケイジャン料理は、ザリガニのうまみと何種類ものスパイスの複雑さが絡み合って、めちゃくちゃにおいしい仕上がりになったといいます。スパイスをしっかりと効かせたことでザリガニの生臭さは気にならず、ザリガニの身やトウモロコシはもちろん、ザリガニの殻をむいた指までおいしくなったそうですよ。

ケイジャン料理 スパイスが効いていそうです
すっかり中までスパイス おいしそう……!!

 なお、ちーとんさんの動画では漁業権はもちろん、山や川における採取も全て適法に行われています。

「井戸掘るところからやるのが凄すぎる」の声

 思わず見入ってしまうような内容の濃さに、コメント欄では「井戸掘りから始めると思ってなくて声出ました! 楽しすぎる」「そっからやるのかい」「こりゃすごい 知識と実行力ハンパないですね」「凄すぎる」「これぞYouTuberだわ」「ザリガニの臭み抜きで井戸掘ってる人初めて見た」「根気に脱帽です」といった声が寄せられています。

 ちーとんさんの活動はYouTubeチャンネル「ちーとん。」のほか、X(@chieeton)やInstagram(@chieeton)、TikTok(@chieeton)でも公開中です。

「ちーとん。」動画まとめ

超貴重な真竹の竹水を使ってタケノコ料理を堪能してみたら・・・
超高級!オニグルミから採れる液体が貴重な液体に変わります
カラシナの種から自家製マスタードを作ってアライグマソーセージと一緒に食べてみた

動画提供:YouTubeチャンネル「ちーとん。

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