あのときの先生には「本当にごめんなさい」という気持ち 幼稚園から脱走した僕→連れ戻した先生が泣きながら謝ることになった理由(1/2 ページ)
約40年前、入園したてのころの体験談。
「学校は机に座って勉強するだけの場所ではない」とよく言われますが、それゆえにさまざまな事故やトラブルも起こりうるもの。ねとらぼ読者からそんな体験談を伺う本企画、今回は番外編で「入りたての幼稚園から脱走しようとしたら……」というお話を伺いました。
「足は痛いわ、心も痛いわで」
幼稚園に入園してすぐ4、5歳のころ、園になじむことができなかった僕は登園早々に脱出しようとしたことがあります。父の車で園まで送ってもらい、教室にバッグなどを置いたあとすぐに、父を追い掛けるつもりで抜け出しました。
ですが、園から目と鼻の先くらい近い場所で、ママチャリで通勤途中の先生に遭遇。自転車の後ろの荷台にまたがるように乗せられて強制送還されたのですが、その際に後ろの車輪のスポークに右足が挟まり、ケガをして、私は大泣きしてしまいました。
―― あらあら、トラブルが連鎖しますね。
その後、話を聞いて駆け付けてきた親に、先生は泣いて平謝り。僕が悪いのにそんな風に謝っている姿を見て、僕は余計に大泣き。
そして、親は当然ながら先生ではなく、僕を叱って、さらに大泣きしていました。
足は痛いわ、心も痛いわで、あのときの一連の流れは、40年たった今でも鮮明に覚えています。
現在のように、さまざまな対策やルールが徹底されている状況では起こらない事故かもしれません。今、同じようなトラブルが起こったら、お互いが謝るだけでは済まされないかもしれませんね。
―― カッチリした話をするとギリギリ業務時間外での対応ですし、“仕事としての責任”のような観点で考えると意外と難しい状況かもしれませんね。
あのときの先生には「本当にごめんなさい」という気持ちです。でも、おかげさまでその後は園にも慣れて、楽しい幼稚園生活を送れました。
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