ガシャポン、空のカプセルを回収しリサイクルへ　業界初「リサイクルエコカプセル」を市場投入

　バンダイとバンダイナムコアミューズメント、バンダイロジパルの3社は合同で、ガシャポンで使われた空のカプセルをリサイクルする「ガシャポン カプセルリサイクル」を開始した。ガシャポンのカプセルを原料としたリサイクルはカプセルトイ業界において初の取り組み。

　プラスチックごみ排出の削減や枯渇資源の使用抑制が目的。バンダイナムコアミューズメントが国内で運営する4店舗のガシャポン取り扱い店舗などで利用者から回収した不要なガシャポンの空カプセルを、物流サービスを手掛けるバンダイロジパルが回収・配送し、プラスチックの再生加工などを行う関越資材にて再資源化する。バンダイは、再資源化したペレットを原料に「リサイクルエコカプセル」を生産し、新商品のカプセルとして2021年度内に市場投入を予定している。

　「リサイクルエコカプセル」で使用されるリサイクルペレットは約20％配合され、配合率は今後上げていく予定。9月17日に東京ソラマチでオープン予定の「ガシャポンバンダイオフィシャルショップ」のオープン記念ノベルティ用カプセルとして初めて活用される。

　2021年4月から2022年3月末までに予定している空カプセルの回収量は20トン（直径5センチ程度のガシャポンカプセルで400万個相当）。空カプセルの回収自体は2006年から開始していたが、今後は空カプセルの回収拠点を拡大していく。

　空カプセルの回収にはアプリと連動しポイントを獲得、さまざまなサービスを受けることができるようにするなどの工夫を実施。空カプセル回収ボックス「ガシャポイントステーション」を設置する。