殺処分待ちの犬を保護、心を開かず決して目を合わせなかったが―― 「なでて」と甘えるようになった姿に涙(1/2 ページ)
緊張が徐々にとけていく様子が分かります。
名前を呼んでも目を合わさず、壁を見つめるばかりだった元保護犬。少しずつ打ち解けて甘えるようになった姿がYouTubeに投稿されています。少しずつ明るい表情に変化していく……!
殺処分予定だったクレメンタインの写真を見て一目ぼれし、家族として迎え入れた飼い主さん。しかしクレメンタインはこれまで辛い経験があったのか、新しいお家に向かう間、飼い主さんがどんなに優しい声で話しかけても決して目を合わせず、ふさぎこんだ表情をしていました。
玄関に到着し、家に入ろうと促しても躊躇(ちゅうちょ)してすぐに入らないクレメンタイン。やっと入った家の中でも、ちょっと探検しただけですぐに毛布の上に座り込んでしまいました。
その後も数カ月は、飼い主さんが声をかけても振り向きもせず、壁をジッと見つめている姿を見せていたとのこと。時折先住犬とはしゃぐ姿を見せる日があるものの、翌日にはまたふさぎこんだ表情に戻るなど、一進一退の様子を見せていたそうです。
そんなクレメンタインを、「少しずつだけど変化しているし、彼女にとっては必要なプロセス」と愛を持って辛抱強く、飼い主さんは見守り続けます。
そしてついに……。その愛情に応えるように、クレメンタインが「顔をなでて」と飼い主さんに甘えるように! ちょっとぎこちないながらも、飼い主さんの手に自らお顔をスリスリしています。彼女がやっと殻を破り、心を開いた瞬間でした。今では先住犬とじゃれ合って遊ぶのが一番のお気に入りというクレメンタイン。やせ細った体や暗い表情だった頃とはまるで別犬のように、生き生きとしています。
「クレメンタインを引き取ったことは、私たちの人生を大きく変えました」と動画で語る飼い主さん。「彼女を肉体的にも精神的にも健康に変化させることができた経験は、人生の中でもっともやりがいを感じたことの1つです」と話しています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.