【生き物で事故った体験談】自宅の屋根に、数十匹もの猿が集まってしまったワケ(1/2 ページ)
「瓦のところにドッサリ集まっており、すごい“圧”」。
ねとらぼ読者から生き物で起こった事故、トラブルのお話を伺う募集企画。今回は「自宅の屋根の上に数十匹の猿が大集合してしまった」という体験談です。
「心底ビビったと同時に、野生の厳しさ」
我が家は関西地方の山間部にあって、あるとき、両親が趣味で桃の木を植えました。数年前、初めて食べられそうな実がなりました。
―― お、良かったですねえ。
その年のある日の朝、私が外出しようと玄関を出ました。自動車に乗り込もうとして、視線が家の方へ向いたときあることに気付いて、数秒間固まってしまいました。
我が家の屋根の上に、猿が20匹ほど大集合していました。どうも桃を狙って、集まってしまったようです。
襲われたくなくてチラ見しかしていないので、20匹は「少なくともそれだけいた」という数字です。瓦のところにドッサリ集まっており、すごい“圧”がありました。
―― 猿たちは暴れるなどしていたのでしょうか?
いえ、静かでした。でも、まるでいつ獲物(桃)を奪うか猿同士でけん制しあっているような雰囲気でした。心底ビビったと同時に、野生の厳しさを感じさせる光景でしたね。
車に乗った後、母親にLINEしたところ、「こっちが手出しせんかったら、向こうも事は荒立てよらん。はよ行き」とハンターのようなことを言われたので、私はそのまま出発しました。
―― 桃はどうなったのでしょうか?
実の1つが「そろそろ収穫かな?」という色づき具合だったのですが、その日のうちに猿によって持ち去られた(実を丸ごと収穫)そうです。その後も「明日かあさってには収穫できそう」というタイミングで持っていかれ、私は猿の判断力の高さに驚きながら、キレる両親をなだめていました。
翌年は桃の木をビニールハウスの中に移し、ビニールを丈夫なものに張り替え、さらに周囲を2メートルほどの金網で囲って鍵を掛けました。
それで我が家の桃の被害はなくなりましたが、ご近所のとうもろこしやスイカなどは、やすやすと奪っていたそうです。今は群れごと(?)、うちの地域からいなくなりました。
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